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人に文章の書き方を教えるのは難しい

noteで「春の連続投稿チャレンジ」なる企画が始まった。お題に沿った記事を書き、ハッシュタグを付けるだけで簡単に参加できるようだ。いい機会なので「一緒に書かない?」と妻を誘ってみる。

用意された16個のお題とにらめっこを始める妻。どうやら良さげな内容が思い浮かばないらしい。「薄っぺらい内容になってしまう」「書けないなんてなんにもない人間なんだ」と落ち込み始めてしまった。夫婦で楽しくnoteを書く予定が、僕が誘ったことでしょんぼりさせてしまったようだ。

どうにか元気を取り戻してもらおうと文章の書き方をアドバイスする。「深く考えずテキトーに」「あの内容を書いたらどう?」「ほかの人のを参考にしてみたら?」「最初から上手く書ける人なんかいないよ」「書いているうちに気分が乗ってくるよ」などと矢継ぎ早に口にしてしまったように思う。アドバイスというよりも一緒に書きたいというエゴをぶつけてしまっただろう。

何をそんなに悩んでいるのだろう?と思うのは、まがりなりにも書き続けてきた人間だからだろう。僕に無理やり誘われて文章を書き始めた妻は、これまで文章を書いたり、読んだりしてきた習慣がない。きっと文章に対するハードルは僕の想像以上に高いはずだ。

どうすれば文章に対する苦手意識を取り除いてあげられるだろうか。文章を書くことはそんなにハードルが高いことではないと伝えるにはどうしたらいいのだろうか。文章の書き方を学ぶのは簡単だが、書き方を人に教えるとなると急に難易度が上がる。

妻への拙いアドバイスから相変わらず自分の言語化能力が低いことを痛感した。毎日当たり前のように文章を書き、書くことが当たり前だと思っているからこそ教えるのが難しいのかもしれない。

ともあれ渋々ではあるが、隣でお題とにらめっこしていた妻が「春の連続投稿チャレンジ」に挑み始めてくれた。どんな内容になるのか、読むのが楽しみだ。

僕はというと、お題を見ても書けそうな内容が思い浮かばないのでこんな文章を書いて逃げている。とんだ卑怯者である。僕の分まで頑張れ妻。



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