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個人的、販促コンペ12選

きのう。6月3日。毎年恒例の販促コンペが終わった。

名前が変わる前の「販促会議賞」の頃から応募しているので、かれこれ10年は取り組んでいることになる。応募総数も少なかったこともあって、ビギナーズラックで某協賛企業賞を獲得して以来、無縁の賞になってしまっている。つらい。去年は無冠のファイナリスト。おしい。「2位じゃダメなんですか?」蓮舫は言う。ダメだろ。

なぜ、毎年挑戦するのか?

1. いろんなブランドやサービスに触れられる

広告業界の醍醐味でもあるが、様々な商品やサービスを調べることになるので、普通に勉強になる。新しい知識が入ってくるって、心地がいい。仕事上だと、どうしてもクライアントが偏ったりするけど、それもない。しかも、地方の弱小広告会社だってナショナルクライアントに挑戦できるというボーナス付き。

2. 考えるチカラがつく。

言わずもがな、必死で課題を考えるわけで。無理やり、考えなくてはいけない環境に置くことで、脳を鍛えられると思ってます。基本的に自分を甘やかして、1案良いのが出たら思考停止しちゃうような人間なので、とても良い。ドM。M-1グランプリ。

3. 後輩の育成。

5年前くらい前からかな…?会社の後輩と課題に取り組むようにしています。会社のボトムアップを図りたいという思いからですが、後輩は着実に力をつけていて、逆に焦ります。実際、本業のコンペも普通に取れる実力がついているし、おじさんはただただ嬉しい。

というわけで、そんな後輩たちと今年も挑戦し、ぜんぶで28案提出できた今回の販促コンペ。自分の名前はない過去の受賞作の中から、個人的に好きなものを視点別にふたつずつ厳選しました。

A. 最強のファクト篇

見えない価値。見つけたら勝ち。
商品やサービスに、新しい側面を見せてくれる潜在的な事実。常識を疑い、たくさん調べるって大事ですね。もちろん知識量も。

カラーコンタクトレンズを正しく使うことがむしろ楽しく思えるアイデア

たんぱく質がブラックライトで光るって、一般的な知識…?すごい

「マキロン」ブランドの、20代の認知・使用を向上させる企画

痔の薬を買うのは恥ずかしいけど、マキロンなら…

B. タッチポイントを変えるだけ篇

変える位置。新しい道。
ちょっと移動するだけで、角度が変わって、魅力的に見えたり。その商品が輝く場所を見つけられてる事例です。

「スマートビューONE」をもっと多くの人に使ってもらえる企画

タイトルスライドに全て詰まっている

ガムをもっと噛んでもらうためのアイデア

ロッテさん、実現まだでしょうか?

C. 普通に使いたい篇

真新しい。あったらいい。
企画の精査のひとつとして、「自分だったらやる?」と問いかけることがあると思うのですが、ご紹介するのは「やってみたい」と思った事例です。

日比谷花壇でお花を買いたくなるアイデア

素敵なサブスク!1輪ってのがちょうど良い

久しぶりにブックオフへ行きたくなる100万円でできる全国プロモーション

入院したら、スラムダンク全巻でお願いします

D. インサイトをえぐられる篇

気持ちにグサリ。生活者の感情を探すの上手い。
販促コンペというか、全ての広告コミュニケーションにおいて、人を動かす大事な要素である潜在的な気持ち。以下は2者以上の人の気持ちを、設計できている事例です。

「新社会人が朝日新聞を購読したくなる」プロモーションアイデア

子どもと親、両者のインサイトに

ドミノ・ピザのネット注文数を増やすアイデア

モヤモヤした気持ちをポジティブに変換

E. ローコスト篇

安価でできて、クライアントも感謝。生活者も参加。
かなり地味な事例になってしまうんですが、生活者にちょっとアクションしてもらうだけ…の事例。これが販促?という意見もあるかもしれませんが、個人的に好きな2本を。

勉強するなら「スタディサプリ」と高校生に思ってもらえる企画

壁紙を提供する「だけ」

TSUTAYAの店舗に行きたくなり、店舗の良さを再認識していただける企画

作品を倒す「だけ」(大事な作品名隠れちゃうけど)

F. 超クリエイティブ篇

アイデアでジャイアントキリング。クライアントdelighting
クリエイティブの醍醐味。一発逆転。このアイデアが出てきた瞬間って、めちゃめちゃ気持ち良かっただろうな…!

虫コナーズを毎年買い替えてもらうためのアイデア

クリエイティブを変えるだけで、行動が変わる

ティーンのコカコーラ飲用者・飲料頻度の拡大に繋がるプロモーション提案

販促コンペそのものに勢いをつけた第1回グランプリ


以上です。今年はファイナリスト以上になれるのか…

まずは、7月上旬に来るであろう協賛企業プレゼンを待ちましょう。

ご参加されたみなさん、おつかれさまでした!


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