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障害児者との生活は波乱ばかり‼️--素敵な製作活動--

障害児者と関わる毎日は、楽しいけれど波乱もたっぷり。
人と違う自分に悩み疲れた大人の方、ついつい我が子と他の子とを比べてはモヤモヤする保護者様、また、発達障害など障害者児の支援でヒントの欲しい方、私のスキルがそのお悩みを軽減するのに役立つかもしれません。

ようやく、枕詞が整ってきました🎵

さて、障害児者の施設では毎日何かしらの活動や作業を行っています。
手指を使うこと、身体を動かすこと、知的好奇心を刺激すること…その刺激で心身の発達を助けることを、以前の記事にも書きましたが「療育」と言います。

今回は弊所にて実際に行っている「療育」を目的とした「製作活動」の一部を、簡単に紹介したいと思います。

折り畳んだ和紙を染料に浸して染め上げる「折り染め」。
多くの施設で楽しまれている製作活動の代表です。

和紙の畳み方と染料の選び方で、数限りない「世界でひとつだけ」の作品が出来上がります。
利用者さんのセンスひとつで鮮やかさが異なり、支援者も楽しくなる活動のひとつ。

これらの色を選んだ利用者さんは大変センスがよく、いつも職員一同感心してしまいます。

染めた和紙は乾かしてアイロンがけをして仕上げます。

出来上がった折り染め和紙をちぎって細かくして貼り絵を作ったり、折って袋を作ったり、帯状にして箱を折ったり…つぎの作品に仕上げます。

折り染めは、和紙を折る・つかむ・ちぎるなどの動きで手指を使い、腕を伸ばしたり縮めたり、手のひらを握ったり開いたり…楽しんで上肢を動かすことを目的としています。
また、染料を選択することで自分の意見を言う練習になり、その染める順番を選ぶことも自主性を培うことになります。

ちぎるのだって、細くしたり、ちっちゃくしたり、手のひらサイズだったり…指を使い頭を使い好きな事をして良いのだと、普通はノートとかを破ったら怒られるけれど、この紙は破って楽しんで良いのだと経験して、ワクワクする気持ちを持てるようになって欲しいのです。

弊所の利用者さんは肢体不自由の方ばかりで、手指を使うことでのリハビリ効果も期待出来ますが、発達障害のお子さんたちには「普通はやったら怒られること」を体験することで、その衝動性のコントロールの訓練のひとつとなるかと思います。

和紙はきちんと畳まなくとも良いのです。

ぐちゃぐちゃに丸めてもOK。

好きな色でタップリ染め上げて。

乾いたら、好きなだけちぎってごらん❗️
この和紙はあなたのもの、破っても誰も怒らないよ。

だけど、ノートや本は折り染め和紙じゃないからちぎってはいけないよ。
ちぎって良いのは、折り染め和紙だからだよ。

ちぎったら何か作ろうか。

ペタペタ貼ってごらん。

素敵なものが出来たね。

大きな「アマビエ様」‼️

水害と新型コロナ感染症、災いが早く収まりますように🍀

簡単で楽しい「折り染め」、夏休みの活動などで一度お試しください。

肢体不自由の方ですと作業のポイントがいくつかありますが、それはまたの機会に。

身体に不自由のないお子さんたちなら、やり方などの細かいことはネットで簡単に見つかりますよ。

そうそう、着ているものに染料がつくと取れなくなるから気をつけてね。手についたのは、お風呂に入れば取れますよ。

お読みくださりありがとうございました。

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