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【前十字靭帯損傷の記録#3】「切れちゃってるね」と言われた日

前十字靭帯を損傷(ほぼ断裂)し、手術後スポーツ復帰をするまでの記録です。前回の記録はこちら↓


「前十字が緩いな」と言われ、一気に不安がおそう

やって来たのは、以前肩を痛めた際にお世話になったY整形外科。院長はかつて、全日本女子バレーボールチームのチームドクターをしていた方だ。個人病院のためMRI設備がないという理由で、最初は受診の選択肢から外していた。

先生に今までの経緯を伝えたあと、触診が始まる。先生は私の左足をいろいろな角度に動かしながら、小さな声で「前十字が緩いかなぁ」と言った。でも「膝を痛めてから一度も腫れていない」と告げると、最初に受診した病院の先生と同じように「うーん」と悩んでしまう。

えぇぇぇ・・・何。何なのー!?

恐れていた「前十字」のワードが出て、一気に不安になる私。それに先生がみんな悩んでしまうのが気になってしょうがない。

結局、今の状態では損傷した部位も程度もハッキリしないため、提携先の総合病院でMRIを撮ってくるようにと指示をされた。

初めてのMRI検査

後日、予約を入れていた総合病院へ向かった私。MRI検査のためトンネルの中に入り、ゴンゴンゴンカーンカーンという大きな機械音に包まれながら40分ほど過ごした。

検査技師さんに「足を絶対に動かないでくださいね」と言われていたので、体に変な力が入りまくる。最後のほうは疲れてしまい、固定していた左足がピクピクと動いてしまった。

「撮り直しになりませんように!」と祈っていたけれど、検査終了後「キレイに撮れましたよ」と声をかけられひと安心。

検査結果の入ったCD-ROMを持参し、翌日またまたY整形外科を訪れた。これできちんと診断名がつくのかと思うと、ドキドキが止まらなかった。

「切れちゃってるね」の言葉に激しく動揺する

名前を呼ばれて診察室に入ると、先生からズバッと一言。

「前十字靭帯が切れちゃってるね」

それを聞き、激しく動揺した私。

「切れてる?」
「切れてるんですか?」
「え。普通に歩けるけど切れてるの?」

と、立て続けに3回も聞き返してしまった。

だって信じられなくて。ほかの方の体験談を聞くと、前十字靭帯の受傷時は、激痛で倒れ込みまったく動けなかったという話ばかりだったから。

私の場合、数分は痛くて膝が曲がらなかったけれど、すぐに痛みが引いてスタスタ歩いていたし…

それでも先生は「かろうじて繋がっている部分はありそうだけど、切れてます」と言い切る。

しばらくボーゼンとする私。続けて先生は言う。

「日常生活を送るだけなら保存療法も可能です。ただ今後もスポーツを続けたいのなら手術が必要だね。どうしますか?」

それを聞いて私はハッとした。

そうだ。約2ヶ月後にバレーボールの大会があるんだ….!!!!




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