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【前十字靭帯損傷の記録#2】初診断と2回目の負傷

前十字靭帯を損傷(ほぼ断裂)し、手術後スポーツ復帰をするまでの記録です。前回の記録はこちら↓


整形外科で初めての診断

市民大会の2日後。左膝全体にほんのり鈍い痛みを感じる。「少し引きずるけれど、普通に歩けるし大したことはなさそう」と思いながら、地元の大きな整形外科を受診した。

前十字靭帯断裂を経験したクラブチームのメンバーに「膝は怖いから、必ずMRIのある整形外科に行け」と強く勧められたからだ。

診察室で先生に状況を説明したあと、触診がはじまった。足をいろいろな角度に動かされながら「これは痛いですか?膝が外れそうな感じはします?」と質問されるけれど、これといった痛みも違和感もない。先生は「うーん」と唸って何やら考えている様子。

先生 「2日前に怪我をしたんですね。当日、膝は腫れましたか?」

私  「腫れませんでした。今とあまり変わりません」

先生 「痛みは?」

私  「ずっとボワ〜ンとした痛みがあります。動き出しの時は少し痛いけど、それもすぐになくなってスタスタ歩けるんです」

少し考えたあとレントゲンを撮るようにと指示があり、再び診察室に入ると先生はこう告げた。

「腫れも見られないし、骨にも異常はないようです。2〜3週間様子を見て、痛みがないようならバレーボールをやってもいいと思います」

結局MRIは撮らなかっけれど、あぁよかった!とひと安心。早速PTAバレーボール部のグループLINEに「大した怪我じゃなかったよ!」と報告をした。

2回目の左膝負傷


先生の言う通り3週間は大人しく過ごし、クラブチームの練習から復帰することに。膝関節を保護するサポーターを装着し、念のため助走は取らずに軽くジャンプしてスパイクを打つ。

「よし大丈夫!」

そのあと同じ要領でもう一度ジャンプした瞬間。

グキッッ

左膝が内側にズレたような、嫌な痛みを感じた。

「なに今の…」と焦ったけれど、痛みはまたすぐに落ち着く。でもさすがに怖くなり、コートを出て見学することにした。

少しずつ増える左膝の違和感

それからというもの、日常生活でも左膝に違和感を覚える回数が増えた。たとえば、床から立ちあがろうとする時、方向転換をしようとする時、洗濯物を干す時など。

ふとした瞬間に、膝から下が力なくぶら下がっているような、何ともいえない感覚になるのだ。

あるとき不注意で布を踏み、左足が滑ったので踏ん張ろうとした。その瞬間、左膝がどこまでも内側にねじれてしまう感じがした。180度ぐらいグルッと膝が回転してしまうんじゃないかと思うほどだ。

相変わらず痛みや腫れはないけれど、やっぱりおかしい。もう一度ジャンプをしたら、今度こそ左膝が終わる気がする。

ネットで調べれば調べるほど「前十字靭帯損傷」「前十字靭帯断裂」の文字がチラつく。

怪我の炎症は2週間ほどでおさまり、痛みは消える。すると今度は、膝のグラつきやズレなどの不安定感が出てくるらしい。ちなみに膝がグキっとなる状態を「膝くずれ」と呼び、前十字靭帯を損傷・断裂した際に起きやすい症状だそうだ。

最初に怪我をした時期も症状も、かなり当てはまる…
いやいや、さすがにそんな大怪我じゃないはず!違う違う!

と頭では否定しつつも募る不安。結局、膝のどこをどう痛めているのかもわからないままだ。大会まで2ヶ月弱。早く怪我を治したいという一心で、別の病院を受診することに決めた。


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