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魚とたわむる・・・。

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20年も前に書きかかったコラム的なものをあらためてさいへんしゅうしながらつらつらっと・・・。 海や自然とこんなふうに付き合えたら良いよなっていう、あんなことこんなこと。
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記事一覧

さかなとたわむる 其の拾壱 着底のお作法

ダイビング中に着底(潜行して底に着くってことね)する機会って相当多いと思います。
もちろん僕もします。ダイブサイトによっては「着底禁止!」とうたっているところもございます。

たまには、その着底っていう動作もそれなりに考えてみてもいいんじゃないかなあと・・・。

ざっくりですが、着底に関していろいろな考え方って、

1.着底禁止!

2.そんなの気にしないでいいじゃん!

3.できる範囲のお約束く

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さかなとたわむる 其の拾 ガイドの動きを見てみれば・・。

我々現地サービスをご利用いただくお客様には、ことファンダイブの場合には「ガイド」という形でご利用いただくことが多いわけですが、さて、この「ガイド」さんに何を求めたもんでしょうか???

本来、「ガイド」は案内、またはそれをする人(from wikipedia)ということになっておりますが、この案内というのがなかなか解釈に困るもの。
こと、最近はガイドに対して厳重な安全管理を求める声も聞かれたりして

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さかなとたわむる 番外 かくありたい

今回、現地海ネタではないです。

知人のブログよりネタを頂戴しまして・・・。
ただいま業界で活躍中の水中カメラマン鍵井君。
彼のブログ(鍵井天然水族館)でこのような投稿がありました。
“鍵井の新しいルール”

ものすごく要所だけ抜粋すると
(必ず元ページ全文読んでくださいね 鍵井君の思いや人柄が伝わってきます)

ダイバーがたくさん入る海は、岩に付着するイソバナやヒラヤギなどの腔腸類はなくなり、魚

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さかなとたわむる 其の九 人間って何様???

いきなりですが、「ダイバーは本来海にいないもの」。つまり侵入者であるということを、常に忘れないように気をつけています。

ダイバーは大げさな装備を付けて海の中を覗き見させていただいているんです。
そもそもこの段階で、すでに海に対して何らかのストレスを与えていると思うのです。

海の生き物たちにとって、本来なら、ありえない音(呼吸音等)、大きい接触ストレス(着底とか、やたら触ったりとか)、触れること

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さかなとたわむる 其の八 脇役?端役?あなたの足元には???

もうだいぶ前の話ですが、コブシメの産卵を観察しに行った時のことです。産卵行動中のコブシメは、非常に近くに寄れるため、人気が高く、じっくりと観察することが多いのです。コブシメはサンゴの隙間に産卵するため、観察は当然サンゴにのらないよう細心の注意を払っていきます。割れるサンゴは皆さん比較的注 意をして下さるのですが、実はこのサンゴの周囲には、ヤギの仲間が非常に多く生えて(?)います。

事前の説明の仕

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さかなとたわむる 其の七 「うわっ!! まぶしいっ!!」

一時に比べると、ダイビングの器材も色々な物がリーズナブルな価格で流通するようになってきました。いわゆる“ダイビングアクセサリー”と言う奴です。当 然、皆さんの中にもいろいろと持っている方もいるでしょう。その中で特に皆さんの手に馴染んでいて、なおかつ使う機会が多いのが、水中ライトでしょう。

最近は、小型化が進み、その性能も、良くなり、光量も大きくなってきています。

で、このライト。確かに水中での

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さかなとたわむる其の六 「やーん!可愛い!!」「いや、それ怒ってるよ・・・。」

クマノミに代表される、フレンドリーな魚たち。彼(彼女)等は、ダイバーが近づくと、逃げるどころかこちらに寄って来てくれます。そんな姿に、「カワイイッ!!」と、黄色い歓声があがることも少なくありません(?!)。と言うわけで、そんなフレンドリーな魚たちはダイバーの人気者なのです。

ところで、彼(彼女)等はどんな気持ちでダイバーに寄って来ているのでしょうか?

一番わかりやすいところで、クマノミを例に話

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さかなとたわむる 其の伍 餌付けってやつは・・・。

最近はちょっとづつ減っているようですが、魚の餌付けをしているところは、いまでも決して少なくないと思います。

と言っている私も、昔は結構やっていました。確かに、水中で餌付けをすると、数多くの魚達が、すぐ目の前まで寄ってきてくれます。が・・・。この餌付けという行為は魚にどのような影響を及ぼしているのでしょうか?

餌付けをする立場としては、すぐに魚と仲良くなれる、魚に餌を与えてあげる(魚の採餌の労力

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さかなとたわむる 其の四 秘技!何もしない?!

魚を間近でじっくり見たい・・・。」きっとみんながそう思っていることでしょう。そこで、見つけた魚にずんずん近づいていくと、負けずに魚もずんずん離れていってしまう・・・。そんなことって多くないですか?

そりゃあ大抵の場合は、自分よりデカイ見知らぬ生き物が近づいてくれば怖くて逃げ出したくもなるでしょう。ところが、前にも書きましたが、水中生物の世界 では、自分よりデカイ連中が常に、その辺にゴロゴロいて、

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さかなとたわむる 其の参 勝手にドラマチック???

人間っていうのは、動物の中ではスンゴイ大きい部類なんだそうですけど、確かに、自分達よりデカイ動物に突然出会ったり、追っかけられたり、ましてや食べられちゃったりすることってまずないですよね。

でも、ダイビング中に出会う魚類や無脊椎動物の世界では、自分よりデカイ連中が常に、その辺にゴロゴロいて、ちょっと油断すると食べられちゃったりするのが当たり前なんです!!

これって、僕らの頭の上を、ギャオス(ガ

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さかなとたわむる 其の弐 相手の気持ちになってみよう・・・。

いきなり、説教くさい話になっちゃって申し訳ないんですけど、いろんな生き物に出会うときには、もちろん自分以外の存在(ガイドさんや、一緒に潜ってる仲 間達、そして、これからお友達になるハズの生物etc...)があるわけで、やっぱり自分の我侭だけをとおしちゃうと、どうしたって、少なからずカドも立 つでしょう? ここ最近、そんな我侭を押し通しちゃう方って少しづつ増えてる気がするんですよね。

まずは、人間

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さかなとたわむる 其の壱

まずは基本をばしっかりと
 陸上でも水中でも、動物に近づくには、「静かに・・・。とにかく静かに・・・。」(静かにを自然にと言い換えてもいいでしょう)が大原則です(もちろんこの限りじゃないのは重々承知しておりますがあくまで基本ってことで)

公園なんかで鳥がいっぱいいても、小さい子供が騒々しくバタバタと近づいていくと、餌付けされているようなものをのぞいて、みんな飛んでいっちゃうでしょ。そこいらへんは

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さかなとたわむる 序

屋久島に移住してきたのが20世紀の末も末。
その当時一番初めにつくったホームページでしばらくの間書いていたシリーズ記事、「魚と友達になりたい」。

一応12回くらい行くかなと思いながら書いてましたけど、ちょっと届かないまま、いつの間にやらすっかり放置(笑)

当時は、SNSどころかまだブログというものもなく、ゲストさんとのやり取りはすべてBBSというなんともほんわか懐かしい時代でありましたがそこそ

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