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「しゃぶしゃぶに夢中」と「ノリス・アピート」

明け方、異音で目を覚ます。
きっと外の風が強いのだろう。
ピューピューとした音が聞こえる。

と思ったら、自分の鼻の穴の音であった。

この調子で鼻笛を鍛錬すれば、口笛のように旋律を奏でることができるかもしれない。値千金の宴会芸。テレビで一発、有名人の仲間入り。一攫千金も夢じゃない。いや、夢に帰ろう。

ということで二度目の
眠りに落ちた。


はい、与太話もほどほどに。

飯尾醸造と言えば、無農薬米の栽培から、酒(醪)の醸造、静置発酵まで酢造りの全ての工程に妥協を許さない姿勢で、昔ながらの「旨い酢」をつくる酢屋(すうや)さん。

富士酢に代表される「酢」の品質の高さはあらゆる食通、職人達のお墨付き。コクのある酸味と、きれいな後味は他の追随を許さないものがあります。料理の味が変わる酢。

さて、そんな飯尾醸造が、しゃぶしゃぶ専用のポン酢を販売していると聞いたものだから、ポン酢大好きマンとしては黙っちゃいられない。

その名も「しゃぶしゃぶに夢中」。

攻めた名前である。しゃぶ中ときた。いやにも期待してしまうトンチの利かせ具合。調べてみれば、富士酢プレミアムに三ツ星醤油、福来純 熟成本みりん。昔ながらの造りを貫く材料が使われている。ますます只者ではない。

ということで、さっそく試してみた。うまい。

先走って安直極まる感想が漏れてしまったが、これ以上しゃぶしゃぶに合うタレが他にあるかというほどの完成度。キリッと効いた酸味のあとで奥深い醤油のコク。出汁が肉との相乗効果で旨味を膨らませて、付属の山椒の粉が爽やかな風味を付与している。

ポン酢、と一括りにしてしまうわけにはいかない。まさに「しゃぶしゃぶに夢中」になってしまうタレ。参りました。

鍋物が美味しくなる季節。
手放せない調味料になること請け合いの一品。
ぜひ、お試しくださいませ。

きょうもお読みいただきまして、
ありがとうございます。

それでは、また明日。

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