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野猫ブラザーズ通信〜その3〜

今年はひどい酷暑であった。もう、あの野猫ブラザーズは溶けてしまったのではないだろうか。加えて九月中旬に巨大台風の襲来があった。猫の一匹や二匹は吹き飛んでしまったとしても不思議はない。心配だ。ということで、二匹の様子を見に行ってきた。

しかし、冒頭の「ひどい酷暑」というのは、どうなんだろうか。長嶋茂雄さん現象が起きている。島のアイランド。夢のドリーム。

※野猫ブラザーズ通信には1と2があります。気になるという奇特な方はコチラよりお読みくださいませ。


初日。さっそく、いた。

大人びた顔つきになり、
ひとまわり大きくなったように見える。
遠くを見ている。
なんだか切なげなムードすら漂わせている。
大変な苦難を乗り越えてきたんだろう。

この日は三男(黒猫)には会うことができなかった。
どこかで朝寝でもかましているのだろうか。

つづいて、二日目。
いた。

ベンチでだるそうにしている。
「だる気」が全身から立ち上っている。
洗顔が下手なのは変わらないみたいだ。
などと考えていたらそっぽを向いて草むらの方に行ってしまった。
と思ったら、寝だした。
猫とはまったくもって呑気な生き物である。
しかし毛艶もいいし、健康に見える。よかった。

しかし、この日も三男には会えず。
ケンカ別れでもしたのか、
それとも遠出でもしているのだろうか。

そして三日目。
やはり、いた。

しかし切なげな背中である。
「天涯孤独」という文字が浮かぶよう。
やはり一人ぼっちになってしまったのか。
そうか、おまえも大変だな。

と、手を差し伸べようとした瞬間、
背中に冷たいものが走った。殺気か?

こいつだった。
どういう目つきなんだそれは。
ふてぶてしい態度は長男と同じ。
次男。黒いサトームセン。
なんだか再会が嬉しく、
ひとしきり撫でてやると穏やかな目つきに。
コチラもひと回り大きくなっている。
毛艶よし。健康そうで何より。
二匹、仲睦まじく生きているすがたを確認できた。

また、折に触れて観察してみようと思う。
野猫に幸あれ。

きょうもお読みいただきまして、
ありがとうございます。

それでは、また明日。

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