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#38 子どもの心をケアする

「子どもの心はちゃんとケアが必要」と気付いた、
子育て最大のターニングポイントと
私自身が母親として大きく変化したことについて書きます。
専門家ではありませんが、
私が実際に感じたこと・やってみたことが
いま悩まれているお父さんやお母さんの参考になれば嬉しいです。

苦しい日々の始まり

小3の終わり頃から、長男の心がとても荒れ始めました。
最初は「反抗期が始まったのかな」と捉えていましたが、
日ごとに悪化。
妹や弟に暴力的になったり、
感情を理性で抑えられなくなったり、
家の中でも暴れ回るようになりました。
4年生になって学校にも行けなくなり、
親子ともに苦しい日々を過ごしました。

10年近く必死に3人の子育てをしていた私は、
「今日はちょっと怒り過ぎたかな」と反省したり、
「子育ての正解って何なんだろう」と悶々とすることはありましたが、
毎日の忙しさに流されて、自分を振り返ることはなかったです。
この時、初めて母親としての自分を振り返りました。

それまでの私

子育てには日々迷いながらも、何となく自分が親から受けてきた教育を
そのまま踏襲していたように思います。
親世代の子育ては今とは違う点も多いですが、
身の回りのことができない赤ちゃんや幼児のうちは
大きな問題なく過ごしました。
けれど、子どもの自我が芽生えてくる頃になって、
そのやり方ではダメなのだと気づきました。

私の子どもとの関わりは、
「正しい親」が「間違っている子ども」に指摘するという前提でした。
だから、日常の子どもへの声掛けは、
「早く準備しなさい」
「(公園から)もう帰るよ。〇時までの約束でしょ」
「寒いからコート着なさい」
というような感じです。

子どもの心の中はお構いなし。
「私は正しいことを言っているのだから、それに従いなさい」
というスタンスです。
おそらく子どもの心の中には、
「自分のことを分かってもらえない」
という気持ちが積もっていったのでしょう。


子どもの心をケアする

大きな壁にぶち当たって、
専門機関に相談したり本を読んだりするうちに
子どもの心をケアする必要があるのだと知りました。

私自身は、割と楽観的な性格で、
嫌な事があっても一晩寝て起きたら復活するような
感情も安定しているタイプです。
心の問題とは無縁で生きてきた私にとって、
異世界を見る感覚でした。

長男の問題に出逢って初めて、
人間の心はとても繊細で不安定で壊れやすいものだと知りました。
彼は心の調子が悪くなってから、
・朝起きること
・夜寝ること
・お風呂に入ること
など日常の当たり前のことが出来なくなりました。

心の在り方でこんなに生活や人生が変わるのであれば、
心のケアを積極的にしなければと思うようになりました。

子どもの心をケアするために1番にやるべきこと

子どもが元気になっていくために
1番やって良かったことは、
母としての自分が元気で幸せでいることです。
「そんなわがままで良いの?」と思われるかもしれません。
良いんです!

まずは自分のコップを満たさなければ、
他人のコップは満たせません。
自分を満たしてこそ、人に与えられます。

親の心の中は不思議なほど、子どもに伝わります。
親が暗い気持ちでいると、
子どもは「僕のことで心配しているのかな」と勘ぐったり、
親の心に余裕がないと、
子どもは「僕のこと見てくれてるのかな」と心配になります。

そのために積極的に自分に
エネルギーが貯まる行動をしました。
私の場合で言うと、ヨガや読書、一人時間を持つなどです。
(ただし、中毒性がある飲酒や買い物などは避けるべきです)

その他私の支えになったこと

・仏教
お坊さんという職業柄、細々と仏教の勉強をしていました。
「義務感」でやっていたことですが、
息子のことで悩み始めたことをきっかけに
「自分事」として勉強するようになりました。

親として子どもにどれだけ執着しているか、
人間の心の中がどうなっているか、
自分を遠い世界から俯瞰して見る
など、自分の心を整えるために仏教の教えが支えになりました。

・コーチング
子どもとのコミュニケーションを改善したいと考えて
コーチング講座を受講しました。
コミュニケーションスキルを上げる目的で受講したのですが、
1番得られたことは
自分の素直な気持ちをちゃんと受け止められたことです。
自分の言葉で話しているうちに頭の中がクリアになり
前向きな行動を起こせるようになりました。


いかがだったでしょうか。
子育ての中で大きなターニングポイントになった経験について
書いてきました。
渦中にいるときは苦しかったですが、
子どもとの向き合い方を大きくアップデートするきっかけになりました。
まだまだ悩みは尽きませんが、今の私の記録として残します。

最後までお読みいただきありがとうございました。
素敵な1日をお過ごしください。





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