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チマキづくり。郷土料理は「生活圏で手に入るもの」。

チマキと言えば、端午の節句か京都の祇園祭が思い浮かび、お店で買うものとばかり思っていました。
滋賀県多賀町の山間部では、田植えが終わった早苗饗(さなぶり5月休み)や、旧暦の端午の節句、山の集落の氏神様のお祭りの日にチマキが作られています。笹葉(クマザサ)に白い餅(米粉団子)を包んでスゲで縛ったものを茹でて、笹の香りを楽しむ団子。
チマキは、保存食にして乾燥させ、食べるときに茹で戻したそうです。田植えの忙しい日に重宝する即席団子⁈

笹葉を摘みに

笹葉(クマザサの新芽を摘みます)
前年の葉は、縁が白く「くま取り」されています。
背丈ほどある藪に入っています。気ぃ付けぃや~

どれがクマザサか、初めは見分けられませんでしたが・・・。
昨年の古い葉を見ると、葉っぱの周りが白く隈取りされているのがクマザサと教えてもらいまいた。薮の中にガサガサと入っていきます。
大の苦手の巳様にも注意が必要ですが、ヤマビル、マダニがこの辺りでは普通にいますので、虫よけをして長袖長ズボン長靴必須。
この場所は、サル、キツネ、タヌキ、アナグマ、ハクビシン、イタチ、シカ・・・など出没します。野生の王国やん。
端午の節句5月5日頃は笹葉(クマザサのことを笹葉ササバと言っています)の新芽が出始めたころで、団子を包むには、サイズが小さくて足りません。笹葉の新芽が出て、団子が包めるサイズになるのが6月初旬。新しくて香りが良いものを長めに摘みます。ちょうど折れる部分があります。良い香りのを摘むんやで~と、言われますが、笹の良い香りと言うのがイマイチ分からないのです。

摘んできた笹葉は10本ずつ束ねて、葉を水に浸けておきます。

ツゲ(菅スゲ)を刈って干す

笹に団子を包んで縛る紐は、ツゲ(スゲ)を使います。菅(スゲ)のことを、「ツゲ」と言ってます。イグサを使う集落や、竹の皮を割いて使う集落もあります。今回教えてくださった方は、ツゲを使うそうです。沼地、湿地に生えるそうで・・・こちらも湿地に入って行きます・・・。
チマキも郷土料理も「徒歩の生活圏で手に入るもの」で出来ているんだ!と気付きました。クマザサが採れる山間部では笹葉でチマキをつくり、葦が採れる琵琶湖近くではヨシ団子。

ツゲを刈る
ビデオ撮影しています・・・。YouTubeで公開中です。リンクは最後に付けます!
先を整えて、振ると短いんやら枯れたんがとれるやろ~

刈ったツゲは整えて、枯草は取り除いて束ねます。
お嫁に来て、このむすび方は一番に教えてもろたんよと。https://note.com/yobishitaga/n/nf7e84825b2a7

持ち帰って、軒下に1週間ほど干します。使う前に茹でます。

ツゲは軒下に干します。
使う前に茹でます
イグサで結ぶところもあるんよ、と。イグサを見つけてきてくれました。
イグサ

べにばち

団子をこねる専用の鉢は、「べに鉢」いうてな、どこの家にもあったんよ。母から受け継いだのをつこてるんよ。

べにばちで団子をこねます。

ちまきの作り方


【材料】 約10個分
餅粉…250g
米粉…250g (昔は米粉のみでした)
塩…小さじ2
沸騰したお湯…約600㏄
クマザサの葉…10本(3~5枚葉がついたもの)
はし…10本(クマザサの茎・根元に近い部分)
ツゲ…約30本(カヤツリグサ科のスゲの葉)
【作り方】
1 べに鉢に塩と粉を入れます。沸騰したお湯を少しずつ加えて、耳たぶよりも柔らかい生地にこねます。

お湯を少しずつ入れて団子にこねます

2 笹の葉は洗ってきれいに拭いておきます。


3 団子はしずく型に丸めてはし(茎)をさします。

4 笹葉の真ん中に団子を置き葉で包みます。ツゲ(スゲの葉)で葉先をひねりながらエビのような形に縛ります。

5 5本ずつ束ねて、茹でやすいように縛ります。

6 沸騰したお湯に茎が上になるように立てて入れ、20~30分茹でます。
長くゆでた方が、笹の葉の香りがついておいしいです。

7 きな粉や醤油をつけていただきます。

巻き方は、動画が一番!
下記リンクからどうぞ


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