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丁字麩のからし和えの「麩」、しぼるの難しくないですか?

 

丁字麩(ちょうじふ)って何?


  滋賀に来て、びっくりしたのが麩の大きさと、美味しさと、加熱せずに酢味噌で和えて食べること。麩をからし和えにするのは未知の世界でした。お味噌汁の具や、すき焼き、はたまた鯉の餌?くらいの認識でした。丁字麩は、すき焼きに入れると、もちもちした食感で最高のご馳走!個人的には一番好きな食べ方です。



 

お母さんから学ぶ知恵と技


「よびしの食」に欠かせないのが「丁字麩のからし和え」。親戚が集まる時や、おとりこし(浄土真宗の行事)、お葬式には必ず登場する食のようです。これをふるまうとき、 からしの効き加減で、姉さん今日は機嫌が悪いんやろ?と、よくからかわれたと聞きます。基本お酒に合うようにめちゃくちゃ辛くするそうです。

よびしの道具展 鉢物展示

二層式洗濯機!?


 麩を水に浸し、たっぷり水を吸わせたあと、ぎゅっとしっかり麩を搾り、水気をしっかり切って和えます。ぎゅっと搾るのがなかなか難しく、一度にたくさんは搾ると麩がにゅるっと逃げて力が入らないのが難点。難しいですよねぇ…と話していたら、うちは二層式の洗濯機で脱水するんや、と。なんと!!!専用の袋に入れて脱水するんよ。とのこと!斬新!
 食品を二層式の洗濯機で脱水するの、他にも聞いたことがあります。米糀を作るとき、お米を脱水。また、四国の実家近くでよく聞いたのは、ところてんの原料、天草の砂を取って何度も洗って水を切るのも二層式洗濯機!食品用に二層式洗濯機置いているんでしょうか?あまり深く追求するのはちょっと気が引けて…。
 今回作った丁字麩の辛し和えは、キュウリとミョウガを入れましたが、キュウリなどが入るようになったのは、最近のことと聞きます。また、辛子酢味噌(泥酢とこの辺の人は言います)は、白みそではなく、家で作った濃い色の味噌です。


材料

丁字麩…8片
キュウリ…2本 (にんじん・ミョウガなど)

辛子酢味噌
砂糖…大さじ3
味噌…大さじ2
酢…大さじ1と1/2
辛子…チューブの2㎝

作り方

①丁字麩は、一片を2つほどに切って、作る2時間くらい前から水に浸して戻しておきます。

上からお皿などで重石をします


②キュウリは小口切りにして塩もみして水気をよく切っておきます。
③辛子酢味噌の調味料をよく混ぜておきます。
④丁字麩の水をよく搾ります。(食品用二層式洗濯機の無い方は)ペーパータオルや布巾に包んで搾ります。

⑤辛子酢味噌と、キュウリ、丁字麩をよく和えます。

砂糖、酢、味噌、辛子


キュウリもしっかり搾ります
ミョウガ入り
にんじん入り
きゅうりと同じく塩をして搾ります

 丁字麩を切らずに、大きいまま戻して、くるんと巻いて提供するんよ、と聞いたこともあります。

小鮎は凛々しい

丁字麩のからし和え弁当に入れるんかい!?

嫌がらせ顔弁当。
眉毛と鼻、小鮎の甘露煮。目は小鮎の甘露煮の取れた頭部。口は自家製梅干し。凛々しい顔やん。
おかずは、肉じゃが。レタスを仕切りにして、丁字麩のからし和えを入れる。ほうれん草のお浸し。

丁子麩のからし和えは、怖い顔して作るもん!?



 

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