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大先輩にキャリアについて聞いた話

お久しぶりです。
お元気でしたか?
前回の投稿から半年くらいたっていますね。
まじでね、大変だったんですよ。

「保健師のための兼業起業塾」を完遂したとか。
保健師オフィスyocahiの仕事を頑張ったとか。
地域包括支援センターの管理業務とか職員のメンタルマネジメント頑張ったとか。

なんだか沢山の「頑張った」をやった半年でした。

さめざめ、よくやったよ。
頑張ったよ。
えらい。

あれですよ。
たまには自分を褒めてやらないと心が折れちゃいますよ。
「いいぞ」
「いい感じだぞ」
「前じゃ考えられないくらい進んでいるぞ」
「よくやっているぞ」
って褒めてやるんです。

それだけで明日頑張れる一歩になるんです。

大事よ。
自分を褒めてやりましょう。


で、

先日、本業の地域包括支援センターの大先輩と酒を飲みました。
そりゃあ、めちゃくちゃに大先輩なので、一緒に飲める機会を得られただけで奇跡ってなもんです。

その大先輩は
全国の協議会の偉い役職だったり、厚生労働省に提言したり、名刺に書ききれないほどの役職を持っていたり、個別支援での成果を出したり、研究発表したり。
なんだかめちゃくちゃにすごい人なんですよ。

その先輩と飲むってなったらさ、
何かを得て帰ってくなくてはいけません。
酒を飲んでべろべろになっているだけじゃダメなんですよ。
たしかにお店の料理はおいしかったけど!
お酒もおいしかったけど!
それよりも情報を!

ってことで、その先輩の半生を話していただきながらそこから拾えるものを拾っていきました。
先輩の半生なんてnoteを読んでいる方には必要のない話なので、要点のみ。
X(Twitter)のやつは飲み会の直後だからまとまっていないけど、もっとしっかり要点をまとめると、

  • チャンスが来たときは掴め、上長からの打診は自分の実力を見てくれている。

  • 役職が上がると、一般職員の目線から上長の目線に変わる。役職が上がらないと見えない世界がある。

  • 事業や方針など、そこに納得がいかない打診が来たら、情勢や政治を見ながら断れ。

  • 自分が納得できるように仕事をしていくと仕事が楽しくなる。納得いかないなら戦え。

  • スペシャリストとジェネラリストの両立ができないわけじゃない。その役割が求められる時期がある。

  • 役職を受けるために必要なのは学でも経歴でもなく、「自分がやりますよ」というマインド。

  • 10人に1人しかできない仕事を2つやれば100人に1人の人材になる。掛け算をしろ。

  • 収入を増やすことを考える前に、実力と役割を増やせ。実力に見合ったお金がついてくる。

  • 何か役を打診されるときは、すでに他の役を持っているはず。役が肩書になって他の役がくっついてくる。

  • タイミングを読み取れ。その時に自分が役をもらえるように2年単位で逆算していけ。

別に、先輩がこの要点をまとめてくれたわけじゃないけれども、先輩が半生について2時間話し続けた内容をまとめるとこんな話が出てきたんです。
これをまとめるのは大事。
社会的貢献。
まとめていきましょう。


チャンスが来たときは掴め、上長からの打診は自分の実力を見てくれている。

先輩も過去に一般職員から役職を上げるという話が来た時には「えっ!?なんで私が!?」と驚いたと。
そこまでただの一般職員だと自覚していたんだけど、実際には上長からは仕事ぶりが見られていたと。
上長にちゃんと仕事が見られていたのを知り嬉しくなったのと、上長の認識が間違っていないかという悩みと。
で、
兼業起業塾でもやったんだけど、「自分の得意な部分は自分ではわからない」ってのがあって、周りから聞くと自分の得意な部分ってのが自分が認識するよりもはっきり出てくるってのがあるんです。
上長から役職の打診が来たときは、自分が認識していない「得意」を褒められたんだと思おうって話です。
それと、
チャンスってのは生き物で、その時に逃すと次には来ないんです。
「数年後なら受けられるはず」ってのは自認でしかないんだけど、上長が打診するのはそのタイミングしかないから次が来るとは限らない。
チャンスが来たら掴むんだ。
その時しかない。
マジだ。
掴め。

役職が上がると、一般職員の目線から上長の目線に変わる。役職が上がらないと見えない世界がある。

さめざめ、昨年から職場で管理職をしていました。
これまで地域包括支援センターのプレイヤーとして個別ケースの対応をしていましたが、管理職になってからは職員のメンタルマネジメント/キャリア支援とか、対外的な組織対応、クレーム対応等、プレイヤーでは対応できない部分の対応をしていました。
でも、
ちゃんと考えるとこういう対応は自分が管理職になったから回ってきた仕事です。
管理職にならないと出会えなかった仕事とも言えます。
で、
この仕事をすると、自分が個別ケースの対応に追われていた中で、先代の管理職は良く話を聞いてくれていたなと思うんです。
自分が職員のマネジメントをする中では、職員のマネジメントが個別ケース支援の質に直結するのを感じます。
こんなの管理職にならないとわからなかったことです。
一般職からステージが上がることで見える世界がある。
その世界が見えないで上長に愚痴を言うのはもったいないかもしれません。
愚痴を言うなら上長になって組織を変えよう。
管理職になって「組織を変える」という権限を持ちました。
すごいよ。
なんだか今まで見ていた世界が変わって見えます。
大変だけど、このステージを見れたのは良かった。
先輩もそんな世界を見てきたようです。

事業や方針など、そこに納得がいかない打診が来たら、情勢や政治を見ながら断れ。

上長というか、もっと上の組織から「この役職をやれ」と指示が飛んでくることがあります。
ただ、大概、断れないことが多いです。
で、
そこで断る時には、組織としての流れを見なくてはいません。
組織全体のバランスとか、上の人員の年齢とか体調とか。
誰が誰のステークホルダーなのかとか。
そこで、「自分が誰についていくか」というのを考えて、その時の情勢に合わせて判断します。
その時はチャンスだと思って受けようとするんだろうけど、一歩引いて、組織全体の動きの中から「今受けるのは妥当なのか」というのを感がるのは大事です。
先輩もそういう組織動向を見ながら進んでいった様子。
組織動向が見えないなら、見える立場にまで上がる。
それか、組織のステークホルダーと仲を持っておく。
そういうのが政治というんです。
それも役職を上げるのには大事。

自分が納得できるように仕事をしていくと仕事が楽しくなる。納得いかないなら戦え。

上長というか、もっと上の組織から「この事業をやれ」と指示が飛んでくることがあります。
ただ、大概、断れないことが多いです。
なんかさっきも見たな。
そこで必要なのが、自分が専門職として、スペシャリストとして考えられるかという話です。
ぼく達ってのは専門職じゃないですか。
ぼくは保健師だし、地域包括支援センターの職員はみんな専門職です。
そんな専門職=スペシャリストとして、来た仕事が正しいのかを考えなきゃいけないんです。
もちろんそこには、専門職としてのエビデンスがあり、地域の動向があり、組織としての矜持があるはずなんです。
そこがぶれるような指示なら戦わなくてはいけない。
納得できないなら専門職としての矜持を持って戦え。
反論しろ。
反論することこそが上長との建設的な対話になる。
って話を先輩がしていました。
なるほどね、
バトル。
ただのイエスマンではいけないのだ。
専門職として戦う必要がある。

スペシャリストとジェネラリストの両立ができないわけじゃない。その役割が求められる時期がある。

地域包括支援センターってのは社会福祉士と保健師と主任介護支援専門員という専門職で構成されています。
でも、地域包括支援センターで長く働いていると、専門職という枠が取り払われて「地域包括支援センターのプロフェッショナル」という姿になってきます。
つまり、地域包括支援センターとして地域住民から問われるものというのは、「高齢者の総合相談窓口」であるということで、それを地域包括支援センター職員が全て受けられるようになろうというものです。
そうなってくると、各専門職の専門性を持ちながらも、ジェネラリストとしての立ち位置が求められます。
また、役職が上がって管理者や上長となるということは、プレイヤーという事業スペシャリストから総合職的なジェネラリストになるということ。
スペシャリストとジェネラリストというのは明確に分かれていて、自身のキャリアの中では両立するのは不可能のように感じます。

この本にも書かれていますが、ジェネラリストとスペシャリストは両立、もしくは行き来するような形を取ることができます。
例えば、役職がついてジェネラリストに進もうとする中で、個別的なケースを持つことも可能です。
総合職としてのジェネラリストになりながらもスペシャリストの牙を研ぐことができます。
総合職は全般的なことすべてに目が届くものですが、それでも、自分の中でスペシャリストであり続けることはできる。
タイミングがあります。
どちらもできていた方がいい。

役職を受けるために必要なのは学でも経歴でもなく、「自分がやりますよ」というマインド。

先輩に聞きました。
「役職を上げていきたいのですが、それに必要なのは『頭の良さ』ですか?『経歴』ですか?」と。
で、そこで言われたのは「正直ね、みんな役職の打診があると断るのよ。みんながやらない時に手を挙げると通るのよね」と。
おお、
PTAの話も出たんだけど、めちゃくちゃ課題があるのに、PTA会長の選定で誰も手を上げないんだよねと。
PTA会長なんてすごい役職です。
PTA会長に議員って多いのよ。
そういうやつらと肩を並べることになるのよ。
そうなるとさ、「手を挙げる」ということができるかできないかでチャンスを掴めるか決まるということでもあるんです。
もちろん、自分のキャリアってのもあるんだと思います。
自分の今の生活状況を考えて、役職が増えて仕事が植えるのは耐えられないってのもあると思う。
それでも、チャンスを掴むなら「手を挙げる」というマインドはあってもいいと思うんですよね。

何か役を打診されるときは、すでに他の役を持っているはず。役が肩書になって他の役がくっついてくる。

役職がつくじゃん?
例えば、自分の職場の管理者って名前がつくじゃん?
そうすると、「こういう協議会の会長になってもらえませんか?」って話が来ます。
「この役職をやっているならついでにこっちもやってもらおう」ってのがついてくるんです。
ただ、これは逆に、元の役職が無いとついてこないのよね。
元の部分は役職じゃなくてもプロジェクトの主となる人とか、地域で名が通っているか、そういう個人名が広がるものを持っているかということ。
先輩も自分で立ち上げた組織があって、そこから様々な役職がついてきた。
自分の役職が肩書になってどんどん他の役職がついてくる。
「1つ目の役職」を得ることの大事さよ。

10人に1人しかできない仕事を2つやれば100人に1人の人材になる。掛け算をしろ。

役職がついて、10人の職場の長になるじゃん?
10人の職場で役職がつくと、勝手に他の部分で役職がついてくる、と。
その組織でちゃんと仕事をこなして、対外的な仕事をしっかりしていくと何かしらの役職がついてきます。
そして追加された役職は10人に1人の役職かもしれない。
2つの「10人に1人」を掛け合わせると「100人に1人」になる。
「100人に1人」の価値になる。
もちろん、その仕事を全うするというのはあります。
それでも、一般の職からは少し外れた役を持てるようになります。
しかも、これは複利のもので、役職を全うするほどに役職は増えていく。
10人に1人が10000人に1人になるかもしれないんです。
何者かにはなれるんです。

収入を増やすことを考える前に、実力と役割を増やせ。実力に見合ったお金がついてくる。

収入は伸ばしたい。
でも、収入は簡単には増えない。
さめざめは保健師オフィスyocahiをやってみて感じました。
1000円稼ぐよりも1000円を節約したほうが早い。
1000円を稼げるようになるまでの辛さというのは本業の他で1000円を稼ごうとした人にしかわからない。

で、
またこの本に書いてあることなんだけど、
収入を伸ばそうと思って役職を上げていくと、仕事が粗くなる。
対外的にも失敗する。
収入が上がるのは、実力を上げて、事業主体を取っていって、役割をつけていって、十分に通用するようになってきたときに、収入が上がるんです。
だから、収入を伸ばしたかったら実力をつければいい。
そうしたら見てくれている上長が収入を上げてくれる。
先に実力と通用。

タイミングを読み取れ。その時に自分が役をもらえるように2年単位で逆算していけ。

役職を取るのに情勢とか政治があるってのは先述しました。
社内政治を見た時に、上長とか理事とか議員とか、そういう人の健康状態とか年齢とかそういうのにも目を光らせるんです。
「〇年したら組織構成が動くかもしれない」という情報があったらそこから逆算して、その時までに自分がどのような立場になっている必要があるのかを考えるんだ。
そうして動いていると、いつの間にかちょうどいい立場にいられるようになる。



っていう話を先輩から聞いたんですよ。
すごくない?
2時間ちょいの飲み会でこんなノウハウを得ることができるなんてさ、ありがたすぎない…?

ありがとう…先輩…
ぼくはベロベロに酔っていたけど、それでも得るものがめちゃくちゃあった飲み会でした。
ありがてぇ…
この情報は共有したほうがええ…



そんなこんなで、
ぼくは世界を変えていきたいんですよ。
自分が見えない世界を見ることで、
少しだけ世界を良くしていきたいんですよ。

ということで、
あなたとぼくとで世界を変えようという歌。
聴いてください。

日食なつこ:水流のロック


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