見出し画像

マイノリティになる経験

マイノリティになる経験ってどこかでした方が良い。僕はアメリカに行ってその経験をしたが、その経験は自分の人生感や生き方に影響を与えた。日本では経験できないマイノリティになる経験により、自分がその立場になった時にどういうことを感じ、どう想像力を掻き立てるのか、日本でそれを生かせている感じがする。

【2023.11.26開催】あきたかたMeet-up オンライン#4 - YouTube

現行の公職選挙法における歴代市長の中では最年少の当選者となる、灘中高とハーバードで学んだ芦屋市の高嶋市長と、年寄り市議会議員への居眠り叱責「恥を知れ」で話題になった、三菱UFJ銀行で分析予測のアナリストとしてニューヨーク駐在を経験している安芸高田市の石丸市長とのこの対談はなかなか面白かった。

話の中で石丸市長の言った「マイノリティになる経験をどこかでしていた方が良い」と言う話、確かにそうだと思う。異文化体験の目的は、自らはとてもちっぽけな存在だということを認識すること。この経験により、考え方や人との相対しか方に含みが生まれる。

私も、その程度は低いが、青年海外協力隊時に中米で差別的な言動を受けたことがある。当時はまだアジア人に対する差別が多々あり、その言葉であるchinoとよく言われたものだ。また何かにつけて目を細めるしぐさ、アジア人に対する差別的なジェスチャーを私に対し、子どもまでもがしてきた。まぁそうは言うものの、暮らしていた村の若者同士のあだ名がburro(ろば)やcerdo(ぶた)。友達からのchinoは親愛の証だと受け止めることもできそうだが、道端でchinoと叫ばれると良い気はしない。

話は変わるがこの動画、ハーバードでも学んだ高嶋市長の勉強法も面白かった。試験当日、帰宅の道のりで振り返りをメモし、単純なミスや良かったところ悪かったところをざっと洗い出す。そして答案を見て、合っているかどうかではなく、理解できているかを調べる。それができていないのはどうしてか、理解するためにはどうしたらよいか。東安返却時に再度見返し理解力を高めるそうだ。このような反復と多角的視野によるテストの見直しは良いかもしれない。この歳にして学ぶことが多いのは嬉しいものだ。

ということで、差別される経験、マイノリティになる経験だが、激しい嫌悪や憤りといった、胸ぐらを掴まれるような体験は、今思えば自らの視点を増やしてくれたと思う。そう、いざ心を揺さぶられるような体験をすると、必死になって考え、解決策を見つける努力をする。その経験はいずれ生き方にも反映される。もしも子どもが海外で学びたいと言い始めたら、この真の学びを是非とも体験してもらいたいと思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?