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働く妊婦

心身ともに限界を迎えつつあった7〜8月。
記録として残しておこうと思う。

朝起きると身体が鉛のように重くなっていた7月のある日、部長に「辞めたい」と伝えた。

6月。コロナにかかる直前、ストレスから身体中に蕁麻疹が出来た。
元々ストレス耐性が低いことに加え、繁忙期が重なり、妊婦となった私の身体は悲鳴をあげた。

その時に課長には伝えていた。
今の身体の状況、外出を出来るだけ控えたいこと、引き継ぎを早めたいことなど。

実際外出は代わってもらえるようになったが、どうしても行かなければならない商談や、誰にも代わってもらえない時は引き続き外に出ていた。

コロナにかかった時、心配の言葉は一つもなく仕事のことを相談してきた課長には絶望した。

復帰後、溜まった仕事を片付けながら、働き方は復帰前とあまり変わらなかった。5月頃から動いていた案件も色々とトラブルが重なり、ストレスは溜まる一方、残業も減っていなかった。

猛暑の中外出をするのは本当にしんどかった。
「しんどい」と何度も声を上げたが、ぬるっと流され続けた。
少しオーバーに体調悪そうにしてみたり、しんどそうに腰さすってみたり、色々してみたが、あまり変わらなかった。笑

若い男性ばかりの課で、課長も子どもがいないので、あまり理解してくれる人がいなかったことも原因かもしれない。

限界を迎えた7月。課長、課長代理に言ってもなにも状況が変わらないと判断し、部長に退職の話をした。

辞める前に、引き継ぎを早めて少しでも負担を軽くしよう。それでもしんどかったら辞めることも考えよう。

ざっくりこんな感じのことを言われた。
それずっと課長に私から主張し続けてたことなのですが!?と思ったし、どうせまた何も変わらないんだろうなあと思っていたのだが、部長が課長や課長代理にその日のうちに話してくれて、次の日から状況はだいぶ変わった。

課長代理には「気付かなくてごめん」と謝られたが、いやあれだけ言ってたのに気付かないって何!?「気付いてたけど何もしなくてごめん」の間違いだろ?とめちゃくちゃイライラしてしまった。

とりあえず引き継ぐ担当者を急ぎで決めて、負担になっている仕事も課長代理が引き上げてくれるという話になった。定時に絶対帰るという約束も受け入れてもらった。

自分で言うのもなんだが、結構責任感が強い方なので、途中で仕事を引き上げられるのは嫌で最後までやり切りたいと思ったが、背に腹はかえられない。今は子の命第一優先。

2週間くらいは順調だった。実際、私も今までの人生で1番メンタル面で弱っており、人の目を見て話すこともままらないような状態だったので、側から見ても気を遣わざるをえなかったのだろう。

定時で帰る生活を続けていくうちにメンタルも安定し始め、かつてのようにバリバリ仕事ができるようになってしまった頃、また周りが私が妊婦だということを忘れ始めたのか、引き上げてもらったはずの仕事が戻ってくるという、謎現象が発生した。

普通に結構な頻度で外出もさせられた。
工場の検品作業で立ち作業とかもした。
結局引き上げてもらったはずの案件は私が最後まで見届けた。

お腹がぱんぱんに張って、横になって休んでも張りが戻らない日があり、心配ですぐ病院に行った。結果特に問題ないとのことだったが、これで切迫早産になったりでもしたら、誰が責任をとってくれるのか。誰もとってくれない。

病院に書類を書いてもらったので、明日提出する。
ここまで頑張ったのだから誰にも文句は言われないだろう、というか言わせない。

会社への不信感が募りつづけた2〜3ヶ月だった。

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