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2023年読書評28 眉村卓・松尾由美 その他

「ふつうの家族」
眉村卓

何回も読み返している本。
眉村卓といえば、SF作家なのだけれど、私はジュブナイルが好きです。大人ものはちょっと読んだけれどあまり、面白いものではありませんでした。
ただ、子供向けと大人向けの線引きがされていないので、~角川文庫などは寄せ集めだった。横溝正史の普通ミステリと子供向けもまぜこぜ。
つまり、私が言いたいのは、眉村卓の少年向けの本だけ集めたものがまだ出ていないので、是非作ってほしいということです。
横溝も都筑道夫も仁木悦子もそういうアンソロジーがありますが、眉村卓にはないので。
存命作家だからだろうか。
でもきっといいシリーズになるはずです。

赤川次郎もそう。
少年少女向けと大人向けの線引きがない。作者自身もあまり意識していないのだろうが、あると言えばあるのだろうから、特に子供でも読めるものをより分けてほしいなと思います。

さて
この作品は
ショートショート本のように見えるけれど、実際は長編。
面白いというより、ふわっとした雰囲気小説という感じ。しかし、昭和の普通の家族が描かれているやさしさのようなものが感じられるせいか、たまに読み返したくなるというわけなのです。

今回読み返した感想は、・・・思ったほど面白くはなかったというものでした。
そもそもが雰囲気小説ですからね。


「Vova8」
これはSF短編集アンソロジー。つまり、複数の作者の短編を集めたもの。
中に松尾由美のものがあったのでそれだけ読むことに。

「おとしもの」
海岸で眼鏡を拾う少年。

以下ネタバレ注意。

最初しっぽの描写があるので、ある惑星でイグアナのような生物が人間の眼鏡を拾った話かと思ったっが、猫だった。
人間が植民地にしていた惑星で人間が引き上げた後、残された猫が独自に進化し、文明を持つ。ときおり、人間が使っていた道具が見つかる。猫たちは人間と共存していた歴史を知っているが、少年のいとこは言う。未だに時折、地球から物資を運ぶ宇宙船が来る。その乗員がその眼鏡を落としたのではないかと。
人間は猫を愛していて文明の手助けしているのだと。

私的な感想としては
作者は地球でも、外宇宙から地球人を見守る存在=宇宙人がいる、そんなことを暗に語っているのではないか。

私としては、確かにそのようなことはあると思います。


「霧のなかたのふしぎな町」
柏葉幸子

宮崎駿が目をつけていたという有名な本。でも読んだことがなかったので。

・・・結果、2章まで読んであまり面白くないので挫折。


「夢をかなえるゾウ」
水野敬也

自己啓発書としては有名な本。
挫折。もしかしたら以前にも出だしだけ読んだことがあるかも。その時も挫折。というか読まなくてもよいかなというもの。
要するに、語り口は軽妙だけれど、単なる自己啓発書ということ。

「成功したければ従え」というのは新興宗教団体にもよくあることで、盲信するということはカルト教団にはまるのと同じことでもあります。

で、私が申しますが、いわゆる「成功」というのは人間の霊力が成すものなのです。
で、考えていただきたいのは、世の成功者がみんなこの本に倣っているか?ということです。そうではありません。
つまり、「成功している人たちがこうやっているからこうせよ」というのは本末転倒で、成功している人たちはそうやったら成功したというよりも、成功した人が振り返ったらそんなことをしていたというだけのことで、成功者の言動は成功にあまり関係ありません。
(長財布理論と同じ)
はたから見て「こうやっているから成功者は成功した」と人は思いがちですが違うのです。

ということはこの本のようなものは、確かに正しいことも書かれているけれど、それを、まねしたから成功するというわけでもないということです。
なぜなら成功とは、先にも申したように念の力が成すものだからです。
そしてこれも覚えておいてほしいのは、念の力を乱用すると罪になります。

ではどうすればいいか。
・・・人は成功したいものだが、それがエゴではないか確認し、「エゴでない限り自分なりに努力すればいい」ということになるわけです。



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