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ペットの死と向き合う男性と私

以前のブログで3つ同時に起こった困りごとについて書きました。

今日はその中の一つとして書いた、飼われている犬が末期ガンでプロジェクトを離任される方との出来事について書きたいと思います。

その方は55歳の独身でフリーランスで仕事をされている方です。
今このタイミングで辞めてしまうと、次の仕事を見つけるのは難しいのではないかと考えた私は、なんとか励まして仕事を続けてもらおうと当初は考えました。

最初はなんとか頑張りますと言ってもらえたのですが、少しずつ弱っていく犬の状態に直面した彼は、段々と仕事を続ける気力を無くしていかれました。

いよいよあと2ヶ月も持たないだろうと医師から伝えられたその方は、プロジェクトを離任し、看取りに向き合うことを決められました。


犬が生きている間に会ってみたいと思った私は、横浜の総合動物病院に診察に行かれた後に私が住んでいる近くのお店の駐車場まで犬を連れて来ていただくことにしました。

癌が胃にも転移し、お腹がパンパンに膨らんでいる犬を私は抱き抱えて、ゆっくりとお腹をさすってあげました。

できる限りの安心感を犬に与えたいと思った私は、意識的に安心しているという気持ちを作ることを心がけました。

私が抱っこしている間、私の安心感が伝わったのかトロ〜んとした目をして大人しくしていました。

その方が抱っこすると、くぅ〜んと鳴き続けることが多くなったそうです。

もうすぐ死んでしまうという飼い主の不安な気持ちが、犬に伝わるのかもしれません。

ヨーガの先生から、動物は人間のために生まれてくることを教わっていた私はこう伝えました。

ルナちゃん(犬の名前)はあなたに出会って愛情を受けることができて幸せだったんですよ。

死ぬことは悲しむことではなくて、もうすぐ死を迎えるルナちゃんには、今までありがとうと感謝の気持ちを伝えて、送ってあげてくださいと。。

動物も含めて全ての存在が魂という認識になると、肉体の死の捉え方が変わってきました。

その方が少しでも早くペットロスから回復できるように、プロジェクトを離任された後も支えてあげたいと思っています。

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