見出し画像

居場所を得たその先へ

父から日常の挨拶も視線すらもこちらへ向けられない無視をされ続けた
わたしはいないひと

母の全ての話し相手はわたしで母の人生のほぼ全てを聞き
愚痴と軽口から突然豹変し罵られた
わたしはゴミばこ

姉と弟のやり場のない怒りの矛先はわたしだった
わたしはゴミばこ
どうでもいいひと

学校で突然の無視から豹変する態度に
数々の職場でたくさんのひとから秘密の告白
秘密の告白をしてきたひとは
仲良くなるどころか言うだけ言って距離を置かれた
わたしはいないしゴミ箱だしどうでもいいひと

たくさんのひとがそれぞれの感情や秘密を打つけてきた
欲望もひとりで抱え切れない苦しみも辛さも
比べられ劣っているとされ
わたしは抗ってみたり
寄り添ってみたり
言葉をかけてみたり
耳を塞いだり

人間関係のトライ&エラーを繰り返した


なんとか仕事に馴染んでこれからも頑張ろうの度に
家族のトラブルで全てがマイナスに戻る繰り返し
突然の解雇もパワハラもあった

姉や弟の人生や命に関わる決断は
未成年のわたしだった
責任の重圧

父の暴力から母を守りたくても
子どもの私に父の拳は怖過ぎた
憤りと無力感

必死に母と姉と弟の話しを聞き
どんな言葉を尽くしても
罵声を浴び否定と拒絶の無力感


落とし物は見つかったことないし
お財布が交番に届けられていたこともない


それでもひととの関わりを諦められなくて
愛情を求めた結果
暴力だったしストーカーだったし一方通行を浴びた

原因不明の不調で病院をたらい回しにされていた間
信じられない嫌味と理不尽な暴言と
壊れて助けを求め入院した先で突然食事を取り上げられ
呆れる程の酷い言葉を浴びた次の日に退院し
ネカフェとビジホとウィークリーを彷徨った


そんな中
途切れても途切れても
友情だけは続いた
事情を知らなかったり
知っていたり
数少ない友人たち

仙人と呼んでる友人は
「ありがとう」と伝えると
「どういたしまして」と返ってくる
衝撃だった
相互通行で受け取ってももらえる

号泣の事態に必ず電話に出てくれる事情を知る友人
ご家族がうちの家族と同じ疾患で
わたしの話しを聞いても驚かず静かに
「それは、大変でしたね。わたしだったら通報してますよ」
通報するほどの事態だと分かってもらえたし
大変さを実体験として共有し合えた


今の夫に出会い
時間をかけて絡まった糸を解し
生まれて初めて安心して
「おやすみなさい【また明日】」
ふっと出た言葉に心底驚いた

もう二度と目が醒めませんように
そう願い続けたわたしが
猫ちゃんと夫との
「また明日」を楽しみに眠りにつく

わたしは猫ちゃんと夫と
数少ない友人を大事にして
細やかな世界で生きていたい

やっと生きていく土台が出来たばかりで
短気は損気なわたしは簡単に感情を崩す
いい歳こいて未熟で
自己肯定感なんて理解不能だし
傷口に出来た瘡蓋は剥がれ
矛盾するが相変わらずしにたいし
薬無しでは一日も過ごせない


いつかわたしもわたしを好きになりたい



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?