小松﨑遥平|Yohei Komatsuzaki

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小松﨑遥平|Yohei Komatsuzaki

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最近の記事

読書録#3『昭和史 1926-1945』半藤一利

概要日本は、1905年の日露戦争勝利による満州権益の獲得をピークに、1945年の第二次世界大戦の敗戦にかけて落ち目の一途をたどった。本書では、その40年間のうち後半部分の歴史を概観し、その節目となった様々な事件の経緯を追いかけることで、政治家や軍部、マスコミ、そして誰あろう国民たち自身がいかに不合理なの意思決定や行動をとってきたかをあぶり出す。そして現代の日本人にも通ずる弱さを見つめ直し、歴史から教訓を得ることの大切さを説く。 所感筆者は、この暗黒の40年と引き換えに得るべ

    • 読書録#2 『21世紀の啓蒙(上・下)』スティーブン・ピンカー

      ざっくり要約事実、世界は良くなっている。近代に入ってから、全世界的に、戦争・疫病・テロや凶悪犯罪は減り、医療の発達で健康寿命は伸び、教育が行き渡って知的レベルはあがり、資本主義のおかげで生活は豊かになり、所得や可処分時間は増えた。 それなのに、メディアや学者や政治家や批評家たちは、世界は後退しているという事実無痕の悲観論を振りかざしている。残念ながら、米国でのトランプ大統領の当選に象徴されるように、その悲観論は世の中に対して一定の影響力をもっている。 これは世界の今後の繁

      • イタリアを賢く旅行する14のコツ(2023年)

        移住という言葉を、初めて意識した。 2年越しの新婚旅行で訪れたイタリア。旅程は10泊12日。彼の大陸ではすっかりコロナも鳴りを潜める中、海と太陽に恵まれたこの国の美しい衣食住を、旅行者なりに満喫することができた。 それができたのも、親身になっておすすめを教えてくれた日伊のご夫婦や中目黒のレストランのシェフ、快く送り出してくれた仲間や仕事のパートナーの方々ほか多くの人のおかげだ。そこでPay it forwardの教えに倣い、ここでは旅行中での気づきに基づいて、自分なりのT

        • 「人間が地球を温暖化させている」の真実(IPCC第6次評価報告書の要約メモ)

          昨今の社会情勢はとかく悲観的に語られがちだが、スティーブン・ピンカーは『21世紀の啓蒙』にて、合計約1,000ページに跨る数百のデータを明示しながら、世界は決して暗黒にむかってなどいないことを、事実に基づき根気強く説いている。基本的に、世界は良くなっているのだ、と。しかし、そのなかで例外的に、著者が語気を強めて人類の未来に警鐘を鳴らす部分がある。 地球温暖化だ。 正直なところ、最近の(あくまで)一部の企業によるSDGsパフォーマンスをやや冷めた目で見ていた自分は、これまで

        読書録#3『昭和史 1926-1945』半藤一利

          イタリア紀行(1/5) ヴェネツィア編

          観光地の究極系がここにある。 究極の観光地は、自らを観光地として売り込まない。それはまるで、セールスを一切せずして、また追加的なマーケティング費用を払わずして、自社のプロダクトだけで顧客基盤を維持し続けることができる企業のようなものである。そうした企業は理屈上はあり得ても現実には存在しないだろう。しかし、そうした都市は現実に存在するかもしれない。おそらくそれに最も近いのがヴェネツィアだ。 そのブランドがもたらすインスピレーションは凄まじい。東京ディズニーリゾートは、ゲスト

          イタリア紀行(1/5) ヴェネツィア編

          ケトジェニックは全てを癒す

          ケトジェニック・ダイエットを始めて約1.5ヶ月ほどが経った。体重は69.5kg→64.5kg(-5.0kg)。一時中断を挟み、約2週間のイタリア旅行で炭水化物を浴びるほど食べたことを加味すれば、これは目覚ましい成果だ。今も継続的に体重は落ちている。 何より、三日坊主の常習犯、保護観察処分歴30年の自分が継続して成果を上げられていることに驚く。今まで、ランニングや筋トレ、のみならず小学校の時の通信教育、受験期の勉強や仕事での英会話学校への通学などあらゆるものを途中で投げ出して

          ケトジェニックは全てを癒す

          アオアシによるスラムダンクのオマージュ要素

          アオアシがめっちゃ面白い。こんなに理詰めなのにこんなに熱いスポーツ漫画を僕は他に知らない(スポーツ漫画そんなに読んだことないけど)高校でサッカーやってた時に読んでおきたかった。 読んでいると、明らかにスラムダンクをオマージュ(または意識、リスペクト)してるだろ、という要素が見受けられるので、気付いた範囲でまとめてみる。 念の為、ネタバレ注意です。 栗林=仙道 これはもう誰の目にも明らかだろう。ツンツンした髪の毛、飄々として掴み所のない性格、他の選手より遥かに高い視座、

          アオアシによるスラムダンクのオマージュ要素

          読書録#1 『銃・病原菌・鉄』 ジャレド・ダイアモンド著

          5〜6年前、当時勤めいていた会社の先輩に薦められ、この名著の存在と、そのテーマーーなぜヨーロッパ人が世界を征服するに至ったかを人類史から読み解くーーだけは知っていた。ただ、なかなか分量も多くて骨太そうだったのと、何よりタイトルがあまりに単純明快なゆえ、「その3つが理由なんでしょ」と結論を分かった気になっていただけに、あまりこれまであまり読む気が起きなかった。 そんなある時、本屋を何気無く歩いていたら、本書の背表紙が目にとまった。そういえばちゃんと読めていなかったなと思い、心

          読書録#1 『銃・病原菌・鉄』 ジャレド・ダイアモンド著

          2020年、社会人としての痔核。

          あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。2020ってなんか字面が規則的で好きです。年号っていう感じがしなくて。 年末年始は皆さま、親戚で久しぶりに集まったり、はたまた海外で過ごされたりして佳い年を迎えられたことと嬉しく思いますが、僕は27歳を目前にして生まれて初めて患った痔にひたすら苦しんでおりました。これを読んでくださってる方やその身の回りの方には、もっと深刻な病気を経験された方もいらっしゃると思うので、こんな風にいうのも憚られるのですが、間違いなく

          2020年、社会人としての痔核。

          カルロス・ゴーンもネタに・・・若者にもウケる歌舞伎のエンタメ性

          先日久しぶりに実家に帰った時、母親が「もしも興味があれば」と歌舞伎のチケットをくれた。これまで見たことはなく、長くて退屈そうなので正直あまり関心がなかったが、スポーツを仕事にしている身としては日本最古のエンターテインメントである(?)歌舞伎を見ておくことは教養として無駄ではないかなと思い、ノロノロとそのチケットを受け取った。 舞台は半蔵門にある国立劇場。由緒正しくもお祭りを思わせる賑やかな面構えで、ちょっと「映え」る感じがする。 いよいよ開演。今回鑑賞したのは「名高大岡越

          カルロス・ゴーンもネタに・・・若者にもウケる歌舞伎のエンタメ性

          『ボヘミアン・ラプソディ』が平成生まれにもぶっ刺さる理由

          胸を打つ映画だった。 冒頭の20th Century Foxのロゴが映し出されるシーンからニヤリとさせられ、自由奔放なレコーディング方法や音楽事務所との論争などあらゆる場面での精緻な再現に舌を巻き、好きな人に振り向いてもらえない彼の懊悩には胸がつまる思いがした。そしてラストシーンで歌われた『Bohemian Rhapsody』の「死にたくない。生まれてこなきゃよかったとさえ思う」という歌詞には、病に蝕まれながらもパフォーマーであり続けようとするフレディ・マーキュリーの気持ち

          『ボヘミアン・ラプソディ』が平成生まれにもぶっ刺さる理由