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86年ぶり

Noteのアカウントを作ってから書くのは、大相撲ネタが多くなった。
本日は春場所の千秋楽。千秋楽は必ず日曜日開催ということで、夕方3時頃から近所のコンビニで缶ビールを買い出し、そして飲みながらゆっくりと取り組みを見て楽しむ。本日は午後1時ごろから約一時間ほど12キロくらいランニングして家に戻ってからシャワーを浴び、着替えてから観戦を開始。ビールを買いに行くタイミングを失ってしまった。

さて、幕内後半に近づくに連れてだんだんと緊張が高まる。映画館で作品の
クライマックスを見るような心境だ。

まず霧馬山が千秋楽で10勝を決めた。この力士は非常に楽しみな要素がある。何と言っても師匠譲りのつり出しがあるのと、怪我にも負けない強靭な精神力がいつも魅力だと思う。そして豊青龍。千秋楽は勝ち越しをかけてなんと優勝争いに絡む琴の若との対戦。琴の若は優勝への切符をし、巴戦に望みをつなげるためには負けられない。豊青龍は負けたら負け越し。どちらも負けるわけにいかないという一番。立ち合いは琴の若が有利のように見えたが、豊青龍は体の柔らかさを生かして、巻き替えた瞬間に出し投げを打って勝ち越しを決めた。千秋楽に新小結として勝ち越しを決めた。この時点で優勝は高安と若隆景の二人に絞られる。

さあ、ビールのない状態での観戦は続いている。まず高安だが、新関脇の阿炎との対戦。阿炎は今場所は得意の突っ張りが空回りしているがこの一番で勝ち越しがかかるため負けられない。立ち合いと同時に高安はまったく相手のふところにも入れず背中を向けてしまいそのまま倒れこんだ。この時点で3敗で優勝決定戦に望みをつなげることとなった。

御嶽海と貴景勝の大関同士の対戦は、御嶽海が左に換わり、出し投げを打って勝利。この場所は新大関として11勝を決めた御嶽海だった。

そして結びは、若隆景と正代。なんと正代が昨日に続き、優勝の行方を左右する一番に登場することとなる。普段、大関としては不甲斐ない相撲ばかりをとってる正代がここ一番というときになると勝つ。だったら普段から思い切りやれよ!と心の中で思う。今日も昨日に続き、空気を読まずに正代が勝った。正代はここぞというときに噴火をするので、プロレス界でいうと田上明(田上火山と呼ばれる)のような存在である。

さて、優勝決定戦となり、相撲中継も大いに盛り上がり、明日80歳を迎える北の富士さんの解説が長く楽しむことができたのは自分としては良かった。
肝心な決定戦だが、体の大きな高安が有利に進めていたと思えた。若隆景を土俵際に追い詰めたときは、もう土俵を割ったか?と一瞬思いきや、「あそこで足を踏ん張るのか?」と驚きの執念を見せて、若隆景は逆転の勝利を収めた。

なんと新関脇の優勝は86年ぶりというから、この小柄な若隆景は物凄い快挙を遂げたのである。そして86年前に新関脇で優勝したのは、あの伝説の双葉山だというから驚きである。相撲史に残る大横綱の名前が登場したときは大興奮となった。横綱不在の場所でどうなるか?と思いきや、若隆景が最後まで盛り上げてくれた場所となった。しかし、欲を言えば、本割で正代を破って優勝を決定させてほしかった。いかんせん、大関としても不甲斐ない戦いをしてきた相手なので、優勝争いトップの力士があそこで負けるのは?どうも納得がいかない。

さて、しばらく北の富士さんの解説を聞くことができないのは寂しいが、来場所は、照ノ富士関に復活をして欲しい。たくさんの力をつけてきた若手力士に対して横綱として大きな壁となって欲しいと自分は望む。

さあ、今日はアルコール抜きで唐揚げを作って食べた。

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