今年の年末年始は仕事三昧だった。職場でコロナが蔓延してしまったこともあり、毎日仕事に追われていた。彼とのデートもキャンセルになってしまい、次回会えるのは1ヶ月以上先になってしまった。

大晦日も私は仕事をしていた。仕事の関係で家に帰れるのも11時半を過ぎていた。それでも何とか年越しには間に合う感じではあった。

恋人は、毎年、神社に家族で行き年越しをしているらしい。年越しを電話でもいいから一緒にしたいと話した時に話していた。恒例行事だからと、年越しを一緒にすることを断られていた。

当日、神社には行っていたみたいだが、今年は、年越し前に家に帰ったらしい。なせそうなったのかはわからないが、この連絡で一気に私の期待度が上がってしまった。

もしかしたら、一緒に年越しできるかもしれない。

でも、実際はそうではなかった。お風呂にまだ入っていないからと言われた。残り15分ほどの時だった。

お風呂よりも優先してほしい気持ちの方が強く、説得したくなった。でも、彼から放たれた言葉は、

「今すぐにでもできるなら電話かけてる。」と。

彼が言い返してくることは珍しく、怒らせてしまったんだなと思った。
すぐに謝った。でも、涙が止まらなくなった。

彼から、「あけましておめでとう。今年もよろしく。」と普通にメッセージが届いた。でも、私はすぐに返せなかった。

泣いていたら新年が明けていた。涙から始まった2023年だった。

その後、少しギクシャクしていたが、今では仲良くやっている。

友達の話では、同じように年越しで喧嘩したカップルがいた。彼女は、ゲームを優先されたと言っていた。

年越しは、一年に一度のこと。離れていてもイベントごとは一緒に楽しみたい。彼は、どう思っていたのか。私は理解しがたいけど、今度の年越しは笑て一緒に年越しができたらいいなと思う。