ようじ山本with国際結婚カップル

旅の話。 (前編)


忘れられない旅がある。


西日本を2週間ほどぶらりとヒッチハイクで旅をしたのが二年前の8月中旬。


NORTH FACEのバカでかいバックパックを携え、お盆の前後という盛夏にわざわざ北海道を飛び出して西日本を旅したのには理由がある。

静岡県静岡市出身の僕には北海道の夏が物足りなく、大学生活二年目にして本州のうだるような暑さが懐かしく感じられたのだ。お金が無く、テントも持っていなかったので無人駅や公園などに寝泊まりしながらヒッチハイクで進んだのだった。

幸か不幸か、長野県を出発して二日目か三日目くらいには最高気温が全国ニュースになることも多い岐阜県多治見市につき、念願かなってすぐにその暑さに嫌になることが出来た。

▲京都は伊根の舟屋。一階が車のガレージではなく船のガレージになっている家がたくさん。この旅では数少ない、涼を感じる場所だった。


長野を出発して、岐阜、愛知、滋賀、京都、神戸、徳島、香川、岡山、広島、島根、鳥取、も一度京都、舞鶴からフェリーで北海道へ。2週間ちょっとなので短いと言えば短いが、中々過酷だった。

帰ってから分かったことだが、二週間で体重が5キロも落ちていた。

原因は主に4つ。

①元々太りすぎていた。

 高校までラグビー部にいた僕は、浪人生活や運動をしないと決めたら本当にしないでいられる環境の中でどんどん太っていったのだった。だから動けば痩せるのである。


②2週間毎日10キロ(距離の話)くらい歩いていた。

 やったことがない人は、ヒッチハイク旅と言うと他人の足に全面的に身をゆだねていれば目的地に着くものだと思われるかもしれないが、中々どうして。

「目的地が同じようなところ、もしくは経由地であるドライバーに効果的に巡り合える場所」を探し求めなければならないのだ。

必然、幹線道路や車が停まりやすい場所を求めて移動を繰り返すことになる。


▲ようじ山本@鳥取砂丘。撮ってくれたおばちゃんの影を添えて。


③ビンボー旅なのでメシ代もケチっていた。

観光地などと言われる場所も行った。当然美味しいもの(正確には美味しそうなもの)がたくさん手招きをしてくるが、基本ムシ。

広島でお好み焼き食べたくらいじゃなかったかな、、、

京都で拾ってくれた国際結婚カップルがくれた一切れの鯖寿司の旨さが忘れられない(表紙画像両隣。お世話になりました!)。


④蚊。

基本野宿だったので、特に暑かった旅の前半は蚊の猛攻に毎晩悩まされた。

愛知のどっかのサービスエリアで寝たときは、暑くて寝袋にくるまれないし、肌を曝した瞬間蚊が10匹くらい足に食いついているしでほとんど一睡も出来なかった。完全にストレス。

蚊取り線香なりウナクールなり、皆さんも野宿の際には対策しましょう。


体重の話はさておき、旅が忘れられないのは、人との出会いがあるからだと毎回思うのだが、このときは特に強くそれを感じた。

その話は後編で。

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