見出し画像

生まれてから退院まで

お腹にいる間も、ここに本当に人間がいるのか?!

と、とても不思議な気持ちでしたが

生まれて我が子を抱っこしてもまだまだ実感が湧きませんでした。

たしかに心臓や呼吸の状態を診なければならないため、1-2分は抱っこできたかなぁくらいで、すぐに透明の箱に入れられてNICUに運ばれていったので、通常より短い触れ合いだったかもしれません。

ですが、娘の病気とか関係なく、自分の身体から人間が出てきたなんて…今でも信じられません。笑

母になった実感て、何十年も時間をかけてジワジワと楽しむものなのかもしれないと思います。

NICUで初対面した主人から送られてきた写真。
点滴を入れられ、色々な管を繋がれて、頑張っている娘の姿は逞しく誇らしく感じました。

生まれた日はもちろん一緒に居られず、翌日からは病室からNICUに通って面会。

身体がボロボロな中、会陰切開の傷が痛み、100-200mを歩くのがやっと。汗だくで通いました。

入院中は自身の尿があまり出てくれず、5泊となりましたが、日々よくして下さる看護師さんたちへの感謝が止まりませんでした。


特に、出産時に担当して下さった看護師さんは本当にお世話になり、感極まって最後にお手紙を書きました。笑

もしまた出産することがあれば私は最初に希望していた(食事や部屋で決めていた)病院ではなく、この大学病院で出産したいです。


娘の管や点滴が少しずつ取れたりする喜びを感じながら、日々慌ただしい入院生活を送り、あっという間に退院となりました。


診断名はお腹にいる時と変わらず両大血管右室起始症ですが、まだ利尿剤のお薬は始まらず、思っていたよりもバランスが取れた心臓の形に救われました。


娘を残して退院は寂しかったですが、急変などの可能性を考えるとやはりNICUで24時間体制で診てもらえるのは安心。

2447g

小さな体で一生懸命生まれた一人の女の子の人生が

これから始まるんだ…

と噛み締め

退院日は主人がサプライズで予約してくれていたお寿司屋さんへ。笑

妊娠中ずっと我慢している姿を見て予約してくれていた主人に感謝!

そしてこの日はなんと結婚記念日。
忘れられない時間となりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?