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気になる木④

毎週検診には行くものの、はっきりと病名が定まらないまま3月を過ごしました。


産まれてきてもっとしっかり診るまでは診断ができないという事で、お腹の中にいる間のエコーでわかっていたことは↓↓


▶︎心室中核に穴が空いている
▶︎肺動脈狭窄があるかもしれない
▶︎肺動脈弁の盛り上がり(筋肉の発達のような感じ)があるかもしれない
▶︎大動脈と肺動脈が右室寄りから出ていそう
▶︎手術はほぼ確実にある
▶︎手術回数は肺動脈絞扼術(バンディング)と心内修復術の2回になるかも、場合によっては産まれてすぐに手術
▶︎産後はNICUに入院する可能性が高い


なかなかヘビーな事は認識していましたが、マイナスなキーワードを発する事は嫌でした。

一番頑張らなければならない娘に失礼だと感じたし、生きられるならこんな幸運はありません。



自分は娘のために何が出来るのだろうか…
そして、自分自身が後悔しないために何が出来るのか…


まずは、病気の知識をしっかり身につけようと思いました。
検診時に先生の話を十分に理解するためにはある程度の知識がないと追いつけません。
心臓の形なんて一回見ただけでは覚えられず、理解が及ばないと疑問も出ません。

"わからない事がわからない"まま娘を入院させたり手術に送り出す事にならないよう、一生懸命勉強しました。



それから、娘の命を預ける医療環境に対して、遠慮せず質問や要望を伝えようと思いました。
NICUの方々は熱心に見てくれるのだろうか、手術となった場合執刀医はどの先生になるのか。


病院は、当たり前に見ず知らずの人に命を預ける場所ですが、先生の人柄や考えを知った上で選択をしたり、言われるがままにならない事は大切だと思います。


初めて目の当たりにした"命"に関わる事案。
しかも、初めての我が子の。

万が一、最悪の事態が起こった時、後悔してしまう要因は1つも残したくなかったのです。

妊娠中は心臓外科の先生に会うことは出来ませんが、小児科検診の度に"手術は●●先生にお願いしたいです…”と、かなりしつこく伝えました。

もちろん確約は頂けませんし、失礼に当たる可能性もありますが、しっかり熱意を伝えておく事を優先。


一生懸命取り組む私を気遣ってか、主人は毎週どこかに連れてってくれました。笑

仕事、家事、遊び…悪阻もなくとにかく普段と変わらず忙しく過ごしていたのですが、後から考えると、それも良かったのだと思います。


"大成している人は、皆幼少期に苦労しているから。きっとこの子は強くなる"

主人がくれた言葉の中で、私が一番やる気に満ち溢れたものです。

彼も私同様、悲観したりマイナスな言葉は一切口に出さないで居てくれて、全力で私を支えてくれたので本当に感謝しています。

妊娠中にくれた108本の薔薇。

HAPPYを沢山くれる事が、母としての私を強く前向きにしてくれました。




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