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在宅勤務という戦い

本日は在宅勤務でした。
在宅勤務の制度はあるのですが、取得する人はまだ少ししかいません。
昭和な上層部は、「在宅勤務は育児と介護の人のため」と思っているようです。そのなんとなくの空気から、どちらにもあてはまらない人は取りにくいという空気が蔓延しております。

しかし、そのどちらでもない私は、空気読まない力を存分に発揮して、ざくざくと在宅勤務をしております。
余談ですが、手相にはKY線というものがあるそうで。生命線と頭脳線の付け根(親指側)が離れているとKYだそうです。私は両方とも、キレイに離れております。ええ、ささやかな自慢です。

在宅勤務には様々なメリットがあります。
最も大きいメリットは、「通勤しなくていいので楽」でしょうか。
他にも個人的なメリットがいろいろあります。

・化粧をしなくて済む
・トイレやら会議やらで歩き回らなくて済む(本日はスカイプ会議)
・クーラーで寒くならない
・お昼にお金を使わなくて済む(本日は作り置き&残りもの)
・お昼に見たいドラマが見られる
・安くコーヒーが飲める
・沸かし立てのルイボスティーが飲める
・早く仕事が終わるのでジムに行ける
・クリーニング取りに行ける
・宅急便の荷物が受け取れる
・あ、最後になったけど、とにかく邪魔されずに集中できる!

言い訳っぽいですが、最後が一番重要です。
一人でこもっていると仕事がはかどるはかどる。今日はやる気がなくて放置していた資料作りを、2つやっつけました。達成感!
ただ、会社の後輩は、「家だとだらけてしまう」と言って在宅勤務をしません。人の目がないとダメなんでしょうか。
そしてなーんとなく、「自宅でやっていると言って、怠けているんじゃない?」という社内の空気も感じます。後輩の心の中には、「怠けていると思われたらどうしよう」という不安もあるのかもしれません。「部下がさぼらないよう、目の届くところにいてほしい」と思う上司は、過去上司の目を盗んでさぼっていたのだから、気にする必要はないと思うのですが。

私は時間関係なく、きっちり仕事をすればよいと思っています。極論言えば、いかに頑張らずに成果を出すか。頑張らないように頑張っています。その方が、格好いいと思うのです。

そしてなによりも、社内の空気に抗いたいのです。

震災のあと、電車が間引きされていてとうてい乗れないのに、きちんと出社しようとして、改札からあふれていた人たち。あるべき姿なのかもしれませんが、私は恐怖を感じました。そして、きちんと出社した人を上司がほめていて、家族を連れて関西に逃げた人を非難していたと聞き、絶望的な気分になりました。
あんな混んでいる電車に乗っても疲れるし、余震も危ないし、原発もあんなことになっているし、家のPCで十分仕事ができるし、急ぎの仕事もないし。私は一週間出社せず、家で必要なこと仕事の対応をしました。
仕事で苦労することは、ある意味当たり前です。でも、出社で苦労することはない。リスクを冒す必要はない。それが合理的で会社にとってもよいことだと思っていたのですが、どうやら違っていたようです。

人が「なんとなく」で空気に流されていく先には、何があるのでしょうか。みんな一緒の幸せな楽園
秩序に満ちた機械のような社会
みんな仲良く生贄としてささげられる祭壇
戦争

私は在宅勤務をとり続けます。そしてその日はいつもよりもきっちり成果をだすよう、努力します。そして小さなメリットを享受して、頑張らずに頑張ります。

ささやかながら、微力ながら。ひとり相撲かもしれませんが。
理由なき在宅勤務を、戦争回避のために続けていこうと思います。

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