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回覧板から見えること

5月の朝

今日で5月も終わり。コロナは収まりませんが月日はびゅんびゅん流れていきます。陽光あふれる5月の朝、風は少しひんやりしていて最高に気持ちがいいです。今朝も鳥たちのにぎやかなさえずりで目覚めました。ここに住むことのご褒美のひとつは、この朝の素晴らしさです。

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お隣さんの気配

お隣さんが窓を開ける音がします。先週1週間はご親戚にお手伝いにいかれていてお留守でしたが、おととい戻られ「戻ってきたよ」と声をかけてくれました。こういう関係(社会関係資本💕)がほしくて、ここへの定住を決めたことを改めて思い出しました。きのうは、お隣のお隣さんから梅のおすそ分け。1時間くらい立ち話をしてしまう、町の大問題であるメガソーラーのこともいろいろ話せる間柄で、精神的にも助かっています。

私とご近所をつなげてくれている2大要素は、猫と回覧板です。今日は「回覧板から見える地域社会」について考えてみようと思います。

回覧板と町内会

回覧板は町内会からやってきます。定住するまでは、今の町内会に入っていませんでした。ゆえに回覧板も回ってこず。東京のマンションにいる時には、個人ではなくマンション全体で町内会費(管理費の中に含まれていた)を払っており、また、回覧板の情報はマンションの掲示板に貼りだされるシステムだったため、お隣に回すことはありませんでした。

今はお隣さんに回します。昨年までは西から東へ回していたのですが、この4月からは東から西へと順番が変わりました。回覧板を回す時にちょっとだけおしゃべりをしたり、よくわからないこと(家の前の街灯がちかちかした時どうすればいい?)などを聞いたりするよい機会となっています

回覧板の回遊時間

一方、今月はこんなことがありました。回覧板が開始されてから戻るまでの時間(回遊時間と呼びます)が通常よりも長かったことが問題になったのです。その原因は私だったと思います。お隣さんに回した際、ピンポンしても出てこず、車があることを確認してポストに投入。しかしお隣さんは送迎付きでご親戚にいっていてお留守だったとのこと。運悪く、その後2日間は大雨で、外にでなかった私は回覧板がポストに入りっぱなしになっていたことにも気づかず、次の次の方が機転を利かせ、ポストから抜いてくださったといういきさつです。それが問題になったわけですね。

その後、もう一度回覧版が回ってきたので、今度はお隣さんの携帯に電話。用件を済ませて次の次の方に回しました。学びましたよ、よし!

というわけで、回覧板は情報伝達のみならず、回遊時間チェックによって私たちの生存確認の役割を果たしていることがわかりました。私は、それをありがたいなぁ、すごく安心💕と能天気に受け取ったわけですが、お隣さんは「ご迷惑をおかけしちゃって…」と非常に気にされていました。「来たら回す!」をスムーズに遂行する義務感を強く感じているご様子でした。

とはいえ、回ってくる情報は〆切のあるようなものは稀で、少しくらい回遊時間がかかっても特に問題はないのではないか…と私は思っているのですが、地域の人は「スムーズに回す」ことをとても大切にされているご様子。そのあたりもちょこっと価値観の違いを感じています。

情報は基本的にトップダウン

それから、もう一つ。情報の発信先ですが、ほとんどが町役場からの情報です。地域の小中学校のお便りみたいなものも入ってきます。

私は必要に応じて写メで保存をしたりしているのですが、読んだだけだと忘れてしまうことも多々あり、こういうのはデジタルでもらえたら後で役に立つのにと感じています。

そして、情報は基本的にトップダウンです。ボトムアップをするには数か月前に組長→区長に申し出て、区の幹事会(?)みたいなのにかけて了承を取る必要があるということ。実質的にはトップダウンでいこうね、ってことだと理解しましした。でも、情報の質から言ってトップダウンのお知らせ(基本的に周知すればOKの情報しか回ってきません)はデジタルでもらって、地区それぞれの個別の解決課題こそ、回覧板を使って課題提起をし、集まれる人で集まって話し合う等、丁寧に対応したらいいのになぁと思っているこの頃です。

せっかくのシステムを上手に活用することを近い将来に提案できるように、まずはスムーズに回覧板を回そうと思います。回覧板というシステムはとてもユニークで潜在能力の高いシステムだと感じています。面白い

地に足をつけたプロティアンキャリアにとって、ご近所さんとの社会関係資本はとっても大事です!






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