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後ろめたさと、心の成長

小4息子、最近よく姉(中2)の部屋の本棚で、何やらコソコソしている。
私が覗くと、ハッと顔を赤くして、何かを隠す。

やんわり聞いてみたら、
東リベ(東京リベンジャーズ)のマンガを読んでいた。
(普段は、カービィやクレヨンしんちゃんやドラえもんを愛読している我が息子)

「ほんとはこんなの読みたくないのに!
こわくて読みたくないのに、なんかつい読んじゃう!
こんなのに影響されたら、〇〇ちゃん(←自分)まで暴力になっちゃう!」
と、聞いてもいないのにまくしたてる。

東リベは、読んだことがなかったので、
息子がいないときに、パラパラめくってみた。
不良グループのけんか(抗争)のシーンがほとんどだが、
少しだけ、性的描写も含まれていた。

一瞬にして、自分の子供の頃の記憶がよみがえった。
小学生のとき、図書館で、たまたま少しHなマンガを目にした。
ショックを受けて、見てはいけないものを見たような気がした。
それなのに、親に隠れて、図書館に行くたびに見てしまう。

大人から見れば、悪いことではない。
なのに、なぜ当時の私は、親に隠したくなったのか。
日々の行動規範とは違う、いけない世界のことのように思えたから。
こんなことに興味を持っている自分を知られるのが恥ずかしいから。
親が知っている(いい子の)自分ではなくなってしまうから。
もちろん当時はそんな自己分析はできず、
ただ心にチクリと痛みを感じていた。

息子も、そのときの私と同じように感じているのかな、と思ったら、
なんか、ちょっと胸が痛い。
心の成長痛というか、親に隠さなければいけない自分の変化を
どう受け止めたらいいのか、戸惑う気持ち。

親として、母親として、
成長していく息子に対して、どう接していくのが正解なのか。
答えはまだわかりません。

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