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まるでスープストック?瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された」

瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された」
(KindleUnlimited対象本です)

瀬尾まいこさんの小説、何冊か読んだのですが

すべてに共通しているのは
「温かい読後感」
かなぁと。

今回読んだ「そして、バトンは渡された」

淡々と話が進んでいき、「大どんでん返し」や「あっと驚くような展開」はありません。
ですが一貫して温かい空気が流れており、最後の最後にホロッと涙。
いやー安定の世界観。

瀬尾まいこさんの本は、いつも最後に、明るい光が見えたり、温かい気持ちになれたりするんですよねえ。裏切らないというか。

で、この温かい読後感。
何かに似てるなーと思って。

温かいスープを飲み干した後というか、なんというか。

スープと言えばクマムシなんだけど、ちょっと違うんだよなあ。
特別なスープ感はあるんだけどなぁ。(←?)

で、ピンときたのは

そう、スープストック。

と言ってもね、正直あんまり食べたことない。
数年前に行った気がするけど、なにを食べたかも覚えてない。←

じゃあ、なんでスープストックがピンときたのかって?

以前何かの本読んでたら、スープストックの企業理念が載ってたんですよね。

それがこちら。

世の中の体温をあげる

スープストックの企業理念

忙しく過ぎていく日々の中でも、自分を大切に、優しい気持ちで一日をすごしてほしい。

誰かと比べられることがあっても、その素敵な個性をすり減らすことなく、生き生きと暮らしてほしい。

わたしたちは、一杯のスープにそんな願いを込めて、あなたと、あなたの先に広がる人々の心の体温をあげていきたいと思います。

スープストックHPより

「体温をあげる」
って、まさに瀬尾まいこさんの小説のようだなと。

まるでスープストックのHPに書かれている文言が、瀬尾まいこさんの世界観のよう。
あくまでも、私がそう感じたというだけの話ではありますが。

ということは?

スープストックのスープと、瀬尾まいこさんの小説。これコラボしたら、さらに体温あがるんじゃないのかな?←


実際に今回の小説、食事のシーンが頻繁に登場するんですよね。
主人公優子の父親である「森宮さん」が作る料理や、優子が働く料理店のシーンもあったり。

詳しくはネタバレになってしまうので書きませんが、森宮さん、なんか好きなんだよなあ。

******

書いていて気が付きました。

瀬尾まいこさんの小説、特に寒い今の時期にピッタリかもしれない。

寒くて体が縮こまってしまったり、体調崩してる方もいると思います。
季節柄寒いのは仕方ないけど、せめて心は温かくしていたいですよね(誰)

ということで
体温をあげるのにピッタリな、瀬尾まいこさんの本の紹介でした〜。ホカホカ。

<あとがき>
この本、ダウンロードしたもののしばらく放置していたのですが、やはり読んでよかったです。あったかいんだからぁ〜。
今日もありがとうございました。

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