「これ、もらったから配っておいて」

先日、社内にて。
社内の人から、いただきもののお菓子を渡されてしまった。

私は、この「お菓子を配る」類のことがあまり好きではない。

お菓子に罪はないものの
「いや、自分で配れよ」
と心の中で毒づく。

だが渡されてしまったので、
「ありがとうございます」と言って、仕方なく配る。

「ご自由にどうぞ」
と置いて終わらせたいところだが、あいにくそのようなスペースがない為、配るしかない。

「どっちの味がいいですか？」
とにこやかさを繕いながら、速やかに私の手元から消し去った。

…

これは渡されたお菓子だったけれど
お菓子に限らず、基本的に貰ったものは即時処理したい。

食べ物だろうがなんだろうが、貰ったときが一番旬。
いくら賞味期限が長かろうと、日に日に鮮度は落ちる。

だから、
「あとでゆっくり食べよう」
「あとで楽しもう」
「旅行の時に使おう」
みたいなことは、基本的にはしない。

だって、すぐ忘れちゃうもん。
なんとかの忘却曲線てあるよね。

あとは、せっかちゆえにできないのかもしれない。

…

以前、整理収納アドバイザー？か何かの本を読んでいて、思わず笑ったエピソードがある。
トヨタ式片付け、とかだったかな。

アドバイザーは、片付け依頼のあったお宅に訪問して、一緒に片付けたり、アドバイスをしたりするらしい。

その家には、化粧品やシャンプーなどの未使用のサンプル品が多くあったという。

「使ってくださいね」
と声をかけても効果が薄いと考えたアドバイザー。
帰り際、シャンプーのサンプル(小袋タイプのもの)にハサミを入れた状態で、お風呂場に置いてきた…というエピソード。

これを読んだとき、思わず笑ってしまった。

ハサミ入った状態でお風呂場に置いてあったら、もう使わざるを得ない(笑)
これ、きっと依頼者も見つけたとき笑っただろうなあ〜と想像する。

そうなのよ。
シャンプーだって、鮮度はある。
早く使った方がいい。

…

なんだろう、
貰ったもの＝大切にしなければならない
みたいな、暗黙の了解があるのだろうか。

もちろん、モノにもよると思う。
熟成させた方がいい方がいいものも、あるよね。
なんだろう、ワインとか？

でもね、ワインみたいな一部の例外を除いては
基本的に早く味わった方がいいと思うんよ。
鮮度、大事やで。



だからさ…

机の上に、お菓子放置しないで。