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「ままごと」と「仕事ごっこ」?

娘たちが、Eテレ「キッチン戦隊クックルン」を見ていた。

この番組、基本的には、スタジオでメンバーが料理をしている。
が、たまにスタジオを飛び出して、畑を訪問したり、外で料理をしたり。

そして、チラッと見た今回のテーマは
「食品サンプル作り」

レタスや海老の天ぷらのサンプルを、蝋を垂らして作っていた。
薄い蝋を重ね、緑の着色をし、本物のレタスのようになったそれは、大人の私でも
「やってみたいなぁ」と思うようなものだった。

そんな工程を見ていて、ふと思ったこと。

「これって、ままごとだよねぇ」

決して「子どもだましだな」と思ったわけではなく、
単純に何かの「真似ごとをする」って楽しいんだよなぁと。

******

ままごと。

子どもの頃は、ままごとが好きだった。

でも大人になっていざ本番をやると、どうも楽しくない…という感覚。
これは、多くの人が感じたことがあるのではないだろうか。

たとえば家事。

ままごとの料理、楽しい。
でも実際のそれは、片付けや準備もあり面倒。

ままごとの「掃除機」、楽しい。
発泡スチロールのゴミを吸うおもちゃ、ありますよね?こんなのとか↓

でも実際は、そんな単純なゴミだけではなく、「掃除機の掃除」という謎の作業も付随することを知る。

ままごとが楽しくて、実際のそれは楽しくない理由。

それは、ままごとが「楽しい要素」だけを抽出しているのに対して、「そうでない部分」も知るから。
そして、どうしても「真面目に」取り組んでしまうからではないだろうか。

「そりゃそうでしょ」という声が聞こえてきそう。
書いている本人も、そう思っている。

だとしたら。

極論すぎるのを承知で言うと、
家事も仕事も
「ままごと」だと思ってやれば、楽しいんじゃないだろうか?

なぜこんなことを言っているのか。

自分自身、仕事中に
「これ、”ままごと”みたいだな」
と思うことが、しばしばあるから。

その思考は、総じて「つまらない作業中」によく現れる。
つまらない作業を真面目に取り組むことほど、つまらないことはない。

私の仕事は主に事務処理なのだが、そんな時に

「数字をひたすら入力する、という茶番」
「会社員、という盛大な演技」

などと、キートン山田風に脳内で読み上げている。

なんてやる気のない人なんだろう、と思われたかもしれない。事実なので、否定はしない。

でも、このキートン山田的なナレーションを入れることで、つまらない作業が、ほんの少し面白くなるのである。

「会社員を演じている自分、乙」

と自らを俯瞰することで、そんな演技も悪くないかな…という気持ちが少なからずわいてくる。
あくまでも私は、という話だけど。

******

ということで(?)

仕事も家事も、「ままごと」だと思って取り組むと、力が抜けて意外と面白いかも?という話でした。

ふう。
午後も「会社員」を演じるとするか。

<あとがき>
真面目に仕事している人、どうか怒らないでください。
もちろん真面目にやってる時もあります。
でも「面白がる」って何をするにも意外と大事な要素なんじゃないかな、と思うのです。
とそれっぽいことを言って終わります。
今日もありがとうございました。

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