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大豆田とわ子と三人の元夫。とどのつまりは…

非常に楽しめた連続ドラマ『大豆田とわ子と3人の元夫』が遂に終わってしまった。

前回、「男女8人恋(でもない)物語」というnoteを書いた直後に、イチオシなかごめちゃんが亡くなってビックリしたけれど。

網戸やシナモンロールのエピソードの小粋な回収は、本当に楽しかったし、唄ちゃんの姿なき彼氏・西園寺くん問題も解決(!?)されたようで良かった…などなど。自分の中での最終回は、先週で、昨夜の回はご褒美回だったな、と。なんというのでしょう。トーナメント戦は負けない試合をする決勝戦より、勝ち上がりたい気持ちがほと走る準決勝の方が数倍面白くなるようなもの? あくまでも私の得たカタルシス指数ではあるけれど。

なんといっても、向田邦子さんを彷彿とさせた(!?)風吹ジュンさん演じる、まーさんが良かった。かごめちゃんの数年後かのような、まーさんとの出会いはとわ子の人生をより強く、豊かにしてくれるはず(でも、一方で、選ばれなかった方のまーさんの「自分を選ばなくてよかった」という優しさは辛すぎるので、まーさんが主役のスピンオフドラマを1本みたいところです)。

いろいろな生き方の選択が肯定された最後の最後に「好きという気持ちは、その人が笑っていてくれればいい」というパンチライン。

以下は以前に書いたnoteより。

現状国から認められている「これまでの家族」の形態だけにとらわれることなく、個々人が思い思いにつながっていく。それぞれが心地良いと思う「つながり」に身を置くことができ、自分とは違う「つながり」をそれぞれに認め合える、そんな時代になっていけばいいな、と私は思うのです。
以前、阿佐ヶ谷姉妹のインタビュー記事もつくった。「生きていくかたちは人それぞれ。自分でどんどんカスタマイズして、居心地のよいかたちにすればいいし、それを他人からとやかく言われない社会になればいい」。そんな思いをこめた。

ドラマを観た後、友人とは「最終的に、キッチンで何かを作りながら一緒に味見しつつ、つまみ食いが止まらなくなってそのままおしゃべりを楽しめる相手がいればいいんだよ」という結論に達した夜となった。





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