「転校生」ってどんな気持ち?
はじめましての方も、いつもお読みいただいている方も、お立ち寄りいただき誠にありがとうございます。
地場産品のマーケッターを目指して日々奮闘中のフードコーディネーターのNYです。
今年は食や地域のことを少しづつ書いていきたいと思っていましたが、年明け早々の震災で過去のことを思い出したりして、SNSと少し距離を置いていました。
今は自分と向き合いながら、そして大好きなnoterさん達の素敵な投稿を読んで、少しづつ前向きな気持ちに戻りつつあります。
さて、先日のニュースで被災地の中学生が集団避難で一時的に違う地域で勉強する話題が出ていました。
その話題で、昔のことを思い出したので、久々の記事は「転校」について書いてみることにしました。
転校の話は経験者があまりいないので、共感してもらえることが少ないと思いますが、思春期に学校が変わることがどういうことかを伝えられれば良いなと思います。
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私は父親の仕事の都合で転校が多い少年時代でした。小学校は2回、中学校は1回、学校が変わりました。9年間で住んだ地域は4箇所です。
小学校での転校は、物心ついたばかりで転校することに対して何も感じていなかったのか、淋しいなと思うことはあったような気がしますが、辛かった記憶はあまりないです。
一番、辛かったのが中学校の転校でした。
最初に入学した中学校は近隣の2つの小学校から入学する学校で、知っている友達が半分、知らない友達が半分といった感じ。
期待と不安も半々といった入学。
みんな同じ状況だったのか、それも辛かった記憶はあまりありません。
むしろ、新しい友達が一気に増えて、入学した当初が楽しすぎて、「ここが人生のピークだったんじゃないか?」と思っていた時期もあったくらいです。
学校生活に夢と希望しかなかった、そんなタイミングでの転校。
悲しくて、友達とも分かれたくない、転校したくないと初めて思いました。
もちろん子供には選択肢はなくて、親が決めたことに従うしかなかった悔しさは今でも忘れられません。
転校先は電車で1時間程度しか離れていない地域だから「いつでも遊びにいける」と自分に言い聞かせ、別れの辛さを紛らわしていました。
そんな気持ちで転校したので、転校した先に馴染もうとする気力がなく、なんとなく後ろ向きな気持ちからのスタート。
さらに馴染めなかった理由がありました。
まずは坊主頭。
私の時代は中学生は坊主頭の学校が多かったんです。ただ不幸にも転校先はそうじゃなかった。まず第一声が「野球部だったの?」の質問。
そして体操着が違う。
中途半端な時期の転校だったので、指定の体操着は取り寄せに時間がかかってしまい、しばらく前の学校の体操着でした。(これも地味にキツかったです。)
追い打ちをかけたのが勉強の進み具合の違い。
転校が多く小学校でアルファベットを習う時期に転校してしまったせいで、アルファベットが書けず、アルファベットの勉強から始めていたので、転校先の英語の授業に全くついていけなくなっていました。
そんな感じで学校ではどんどん浮いていきました。
最初は声をかけてくれた友達も思春期の真っ只中なので、浮いている人には近寄ってこなくなり、自分からも近寄らず。
殻に閉じこもったままの中学生活を送り、そのままの延長で高校生活も過ぎていきました。そんな少年時代でした。
今考えれば「もっと転校をポジティブに捉えて行動すれば楽しい青春時代を過ごせたかもしれないのに」って思いますが、思春期の時は割り切れない何かがあったんでしょうね。何っていう理由がいまだによく分かりませんが。
そんな経験をしたのと、自分の子供が思春期になったこともあって、中学生の話題に少し敏感になってしまい、この記事を書くに至ります。
せっかくなので「転校」を題材にした私の好きな作品を紹介してみようと思います。
新海誠監督の「秒速5センチメートル」です。
最初は映画で見て感動して、さらに漫画で見て感動した作品です。
転校した経験ある人はもちろん、経験がない人も泣けてしまう素敵な作品です。
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転校についていろいろ書いてきましたが、思春期だったから辛いことが多かっただけで、転校も悪いことばかりではなかったということを最後にお伝えしておきますね。
誰かと違うということを経験できて、多様性を受け入れられるようになったような気がします。
そして、今まで住んだ地域が全て故郷だと思えるようになったこと。いろんんな環境を知っているからこそ、その地域の良いところも悪いところも理解出来るようになったと思います。
間違いなく今の仕事につながっています。
今回noteの記事にすることで過去の自分を客観的に見ることが出来て、少しだけ気持ちの整理がついたような気がします。
いつもながら乱文でスミマセン。
最後までお読みいただきありがとうございます。
来週からは、少しづつ地域や食についての投稿をしていきたいと思います。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
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