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おわりに なぜ、本書を手にしましたか?

「月商100万円は、通過点」
2010年、ぱる出版から刊行された「行列のできる行政書士事務所の作り方」を全文無料公開中。横須賀輝尚の書籍の中で、唯一行政書士事務所経営に絞って執筆された書籍。2019年全文無料公開。

何度も出てくるフレーズ。「23歳、金なしコネなし社会人経験なし」一度は人生を投げだそうかと考えたこともありましたが、行政書士という資格がそれを踏みとどまらせてくれました。

なんとなくスタートしてしまった私の独立開業ストーリーですが、行政書士の資格がなかったら、今の私はありえません。おそらく再就職して、普通の会社員になっていたと思います。

25歳になったとき、何かしらの形で資格業界全体に恩返しみたいなものができないかな、とふと考えました。自分にできることはなんだろう、と。その際に、もっと行政書士や士業は価値がある仕事なのだから、各士業がもっともっと仕事を取れるようになり、自立できるような人を増やすことができれば、業界のためになるのではないか。ひいてはこの業界がもっと人気業界になるのではないか、と考えました。

そして、その「資格業界を人気業界にする」ことが私の夢になりました。行政書士や士業で成功する人をもっと増やしたい。行政書士は価値ある仕事なのだということをもっともっと世の中の人に知ってほしい。その一環で本書は生まれました。本書のほかにも、全国で不定期に行うセミナーや士業向けの経営スクールとして「天才塾」を開催していますので、もしあなたがもっと学びたいとお考えでしたら、ぜひ門を叩いていただければと思います。

最初は小さかった私たちのムーブメントも、今では全国各地の行政書士を始め税理士や社会保険労務士など多数の士業の方たちが、この理念に賛同してくださっています。

本書をお読みのあなたが、行政書士としてそして資格起業家として成功していだければ、これ以上のことはないです。また、個人的なことを言えば、こういった活動をしている私たちの仲間になってくださればうれしいです。

ところで、あなたはなぜ本書を手にしましたか?行政書士で成功したいから?営業のヒントを得たいから?もっと事務所を拡大したいから?さまざまな動機から本書を手にとってくださったと思いますが、その気持ちを忘れないでください。

なぜ、このようなことを言うのか?それは、行政書士で活動を続けることが長くなると「行政書士でいること」が目的になってしまう傾向が極めて強いからです。本書の中でお伝えしたとおり、あくまであなたの人生をよりよくするために資格は存在するのですから、「行政書士」というルールに縛られることはありません。あなたらしい資格人生を送ってください。

「あなたが行政書士を通じて、成し遂げたいことは何か?」

常に自分自身の目的と基準を持ってください。意味もなく他の行政書士と自分を比べることはありません。本書を元に、あなたなりのビジネスの形が見えてくればそれでいいのです。そして、最終的に自分自身が成し遂げたいことができれば、それが幸福な資格人生になると私は信じています。

「幸福というものは客観断定にあらずして、主観の断定にある」中村天風

さて、もう少しだけあとがきを。

ようやく本書を書ける時代が来た、と冒頭でお伝えしましたが、ではこの先はどうなっていくのかという問題があります。ひとつの考え方としては、未来のことは誰にも分からないので、そんな杞憂は捨てて前向きに行こうという考え方。これも私は賛成です。10年先のことなんて誰にもわかりません。

ただ、いくつか言えることがあります。今後の行政書士はより競争社会になっていくということです。いわば「サバイバル状態」になっていくでしょう。その際に生き残っていくには、地域社会から「応援される人」になることが必要です。言い換えれば、「あなたの事務所が社会的に必要だとされるものをつくる」ことになります。

こういった事務所になるには、理念を掲げ、行政書士業務の知識だけにとどまらず多くの人の役に立てるような知識、スキルを得て実際に役立てていく必要があります。最終的には、手続きでお金をもらう時代が終わる可能性だってあります。結局、資格があることに怠けることなく、そして他人のために努力することが実を結んでいくのです。

そして最後に重要な質問。

「あなたは、本書の内容をいつまでに実践しますか?」

「資格持っている人って、頭でっかちで行動しないよね」なんて言われないよう、ぜひ本書の内容を実践してください。あなたが行政書士として、資格起業家として成功することを心より祈念しております。

※掲載されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、書籍販売当時のまま掲載しています。

本書「行列のできる行政書士事務所の作り方」は、当初「Marketing Grip」と改題し、POWERCONTENTSPUBLISHINGより加筆編集の上再出版される予定でしたが、現在の刊行が未定となったため、現在は横須賀輝尚オンラインサロン四谷会議でその改変原稿を読むことが可能になっております。

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四谷会議は横須賀輝尚が考えていることの公開と実践と結果、検証、問題勃発などを一番近くで見られるところです。リアルタイムの舞台裏とでもいいましょうか。そのうえで考える力を身に付けてもらえるよう、毎日記事を投稿しています。コンセプトはGet "Think more."です。


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