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【台湾ライフ】九份・十份バスツアー

少し前になりますが、友人が台湾に遊びに来た際に一緒に九份と十份のバスツアーに参加してきました。事前に現地のバスツアーにスマホAPPで申し込めるので、前回台中旅行をしたのと同様に今回もバスツアーで。

ということで、その時の様子をご紹介します。
他にも友人とともに観光地を色々回ったのでそれはそれで紹介したいと思います。


九份・十份バスツアー

台湾に来たらまずここに行きたい!という人が多い九份。『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルにもなったと言われる場所で日が暮れるととてもロマンティックな雰囲気になり、とても人気の観光スポット。
でも、台北駅からはバスで高速道路を使って40分程度と、ちょっと行きにくい山の上にあるので今回はバスツアーにしました。時間に余裕があれば自分達で電車に乗ってバスに乗り換えてでも良かったのですが、迷うかもしれないし、都合よく電車があるとも限らないし、タクシーを2人で乗るのもちょっとお高いし、ということで九份と十份がセットになったツアーに申し込みました。
ちなみに十份は普段電車が走っている線路に立ち入ることが出来て、そこで願いを込めた大きなランタンを上げることができます。近くに滝もあるんですが、今回は夜のバスツアーだったのでランタン上げのみ。それでもガイドのお兄さんがとても日本語が流暢で、移動時間もそれぞれの土地の豆知識や見どころをたっぷりと教えてくれ、大満足なツアーでした。
今回利用したのはベルトラで、料金は2080NTD(台湾ドル)、だいたい7500〜7700円ぐらい。これが一番安かったと思います。ツアー内容は、バス代と天燈(ランタン)上げの費用。他の食費等は自費になります。


・集合場所

集合場所は行天宮駅から大通りを歩いて10分ほどの場所にある洛基大飯店松江館(グリーンウッド松山ホテル)のロビー。台北市の中でも松山空港近くのちょっと北側の方。高速に乗りやすい場所にあります。大通り沿いなのでホテル自体は分かりやすいですが、その状況もあって他にもツアーバスがいて危うく間違えそうになりました。

時間は16時45分出発ということで、その10分前には来てくださいね、って案内だったので友人と集合場所に現地集合の約束をしていたのですが。
ところが私の一つ前予定が思った以上に伸びてしまい、タクシーに飛び乗ってGoogle マップで経路検索すると到着時間の予想が16時45分!?。しかも道路混んでるし!と、慌てて友人に連絡して受付の人に聞いてもらったけど、時間になったら出発しますと淡々とした回答が…いや、いや、当たり前なんですけれども。
そこから焦ってる様子を察してくれたのかタクシーの運転手さんが混んでる中もかなりのスピードですり抜け、ギリギリ45分に到着!外に出ていてくれた友人が私を見つけて受付が思ったより混んでいてまだ間に合うと、かなりドキドキしながらもなんとかバスに乗り込みました。出発したのは48分。早めに行動しないと、ですね…ちょっと反省しました。最悪タクシーで現地に向かうつもりでしたが、タクシーの場合、多分片道1200NTD程度かかります。


・ツアーバス内

ツアーバス内は基本的にシートベルト着用でした。高速に乗って移動というのもあるんですが、台湾のバスってびっくりするぐらい飛ばすし攻めた運転をすることが多いのでシートベルト必須だと思います。路線バスはさらに運転粗かったりするけども(苦笑)。

バスの中ではまず九份からいくということで簡単な九份の地図を配ってもらい、いくつかの案内と注意事項、そして九份の歴史と由来を説明してくれました。ちょっと寝れるかな?と思ってたけど、説明を聞いていたらあっという間に現地に。40分ほど話し続けられる知識があるというのもさすがプロ。
高速道路をはしり、途中で路線バスに乗り換えて現地に向かいます。山の上だから道幅が狭くて大型のバス同士だとすれ違えないみたいですね。

・九份の豆知識

九份は場所としては台北から東に向かい、台湾東岸の海が見える山の上にあります。九份という地名の由来は「九・人・分」から。他にも由来はあるようですが、山の上のとっても小さな村で親戚同士しか住んでおらず、山の上から麓に買い物に行くにも必要な九人分のものをいつも買い出し持ち帰っていたから、この地名がついたとも言われているようです。

後に金鉱山として栄え、ここの街の発展に寄与したのは日本人だとか。日本も投資を行い多くの人が集まったのだそうです。そして、栄えてる街から海が見渡せる場所はなかなか無く、山の中から海が見渡せるこの土地を日本人が気に入り、映画館や様々な施設を作り発展したとも言われているそうです。
その後、閉山とともに寂れた街になっていたそうですが、映画の舞台やモデルになったことで観光地となり、また改めて活気溢れる街へと復活しました。観光地になってからもまだ20年ちょっとだそうです。


・九份の見どころ

観光ガイドにもたくさん載ってるので、今回はガイドさんから言われたポイントと、私が個人的に好きな場所をご紹介します。

ガイドさんが語っていた九份を楽しむポイントは
①雰囲気を楽しむこと
②湯屋のモデルのお茶屋さんでお茶を楽しむこと
③九份にしかない食べ物を楽しむこと


①雰囲気を楽しむ
やはり歴史や映画の世界の雰囲気に浸り、九份ならではの世界観を味わうことだと思います。あまりにも人が多くて歩くのもままならないですが、日暮れ後はやはり赤い提灯が連なる様が非常に雰囲気があって綺麗。
特に『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルになったお茶屋さんの右上にちょっとした展望エリアがあってそこからの景色が最高です。いつも写真を撮る人でごった返していますが、そこはどんなに人が多くても立ち寄って欲しい場所。とはいえ、私も人混みをかき分け、順番を待って、写真を撮るために滞在したのは1分程度。その後すぐに退散したので写真を撮るためだけに立ち寄りました。それでも一瞬でもそこからの景色を見るのはおススメです。そこの角度から出ないと両脇に提灯が並んでいる通路と街並みがうまく見渡せないのです。


②湯屋のモデルのお店でお茶を楽しむ
『千と千尋の神隠し』で湯屋のモデルになったのは、茶藝館の「阿妹茶樓(あめおちゃ)」です。中国語読みだと「あめぃちゃろう」かな?
観光客が押し寄せるので、相席でお茶を飲んできました。
目の前で台湾式のお茶の入れ方を教えてもらい、お茶を頂きます。
まずは茶器をお湯で温めて、急須に四分の一程のお茶の葉を入れ、お湯をいっぱいに注ぎます。そこから待つこと30〜40秒。急須から温めておいたお茶を注ぐための器にお茶を入れ、その器から茶碗にお茶を注いで頂きます。
今回は観光客が押し寄せるお店だったからか、そのまま頂く茶碗にお茶を注ぎましたが、まず細長い筒型の茶碗(?)にお茶を注ぎ、そしてそれを飲むための茶碗に移し、飲むのが正式な飲み方のようです。飲む前に筒型の茶碗でお茶の香りを楽しみ、その後お茶の味を楽しみます。
おそらくお茶を茶器から注ぎ移す過程でお茶の温度も美味しく飲める温度に変わり、丁寧に入れるとこんなにも香りが良く風味が柔らかくなるのかと感動しました。

ちなみに同じ茶葉で6回は飲めるとのこと。結構な量のお茶です。よく、のんびりと、お茶を楽しんでいる光景を見るのですが、まさにお茶を楽しむために時間を過ごす、という感じなのでしょうね。時間に余裕があれば、のんびりまったりともう少しお茶と時間を楽しみたいと思いました。

お茶にはお茶菓子も四種類ついていて、お茶とともに美味しく頂きました。きな粉餅、落雁、胡麻煎餅、そしてミルク梅。ミルク梅はおそらく台湾のお菓子で梅干に甘い白い粉がまぶしてあります。これも最初は味を想像できなかったけれど食べてみるとなんだか懐かしいようなほのかに甘い味でした。


③九份ならではの食べ物を楽しむ
九份にも夜市みたいに細い通路の両側にお土産物屋さんや食べ物屋さんが並んでいるところがあります。いわゆる九份老街ですね。
だいたい台北の夜市でも見かけるような、食べられるようなものがほとんどなんですが、九份でしか食べられないものがあるのだそうです。
それが「草餅」。阿蘭というお店では草餅にあんこを目の前で手際よく詰めているのが見えるんですが、この草餅はここにしかないのだそう。中にはあんこでは無くて切干し大根が入っている甘くない草餅もありました。


他に個人的にオススメなのは、「水心月茶坊」という茶藝館。中心通っている階段の途中にある広場を右に行ったところにあり、少し外れた場所にあるので人も少なくのんびりとお茶ができます。

この茶藝館からの景色もステキですが、そのすぐ先まで歩くと海を見下ろせる景色が広がっていて、ここものんびりと景色を見渡せてステキです。人混みに疲れたら、ちょっと足を伸ばしても良いかも。


尚。気をつけなければならないのは「スリ」。
台湾自体は非常に治安が良く街中でスリに会うとか聞いたことがないですし、MRTで財布落としても戻ってくることも多いですし、ボッタクリもほぼ聞かないですけれども、九份は観光客が多く、さらに人混みでごった返すので出稼ぎのようにここを狙ってくるスリもいるのだそうです。なので鞄は身体の前に、そして身体から離さないことを気をつけてください。


・十份での天燈(ランタン)あげ

今回のツアー、もう1つの目的は天燈(ランタン)あげ。今では日本でも、そして世界各地でありますが、ここのランタンの特徴はとてもとても大きいこと。大きさは大人の足元から胸のあたりまであります。
それに願い事を書いてあげるのです。

場所は海側にある九份から山を一つ越えて内陸に入ったところ。九份からは車で50分から1時間程度かかります。
不思議なのが線路に入ってランタンをあげられること。しかも普通に電車が通ります。

場所としてはこんな感じ。電車が来たらもちろん線路外へ。
「電車が来るから外に出てー!」と声が聞こえてきたら、すぐに線路外へ。今回私が行った時にも普通に乗客の乗った電車が通り過ぎて行きました。

ランタン持ってる人が写ってますが、これを見るとランタンの大きさがよく分かりますね。かなり大きいです。


ちょっとブレてますが、線路の直ぐ横で準備された大きな天燈に筆で願いごとを書きます。どんな内容でもOK。最後に名前とその日の日付も書きます。
天燈は4面あるので友人と2面ずつ、なので二つずつ願い事を書きました。

願い事を書いて中に炎を灯して天燈を持つとこんな感じ。願い事と顔を分からないようにしたかったのであえて写真ボカしてます。。雰囲気だけでも。

その後、ゆっくりと天燈が膨らんだのを見計らって、天に放ちます。

ふんわりと空に上がっていき、やがて小さな明かりの点に。


なんとも言えず幻想的でした。
願い事叶うと良いなぁ。

お土産に縁起物として天燈の形をした御守りも買ってきました。ちょっと欲張って二個。柄も色も書いてある言葉も選べて、かなり可愛い。
私は「恋愛がうまくいき甘い生活をおくる」というものと「十分なお金があり財産に恵まれる」というもの。私利私欲でしかないですね(笑)。他にも健康とか家族円満にとか30種類ぐらい言葉もあり、同じ言葉でも一つ一つデザインが違うものが並んでいる中から選べるので自分好みの天燈守りを手にすることができます。まんまと乗せられてる気がしたけど、可愛いから良し!


・帰路に着く

帰りは十份からバスで台北市内まで送ってくれます。降りる場所は選ぶことができました。

①西門駅
②台北駅
③士林夜市
④マッサージ屋

私たちはせっかくなので士林夜市を選びましたが早々に退散。屋根のある屋内だけふらりと見て、その後は直ぐに帰路に着きました。帰りに近所で食べた牛肉麺が美味しかった〜。

実は「九份は365日中300日以上は雨で、山間部のためにわか雨も多く晴れたらラッキー」と言われていました。今回九份・十份で雨には降られなかったのでめっちゃラッキーだったのですが、帰りのバスの中でかなりの雨に。
ということで。いつ雨が降るか分からないのと、お天気予報があてにならないことも多いので台湾旅行の際には必ず折り畳み傘をお忘れなく。


かなり満喫できたバスツアー。
今度は。のんびりとお茶を飲んで来たいなぁ。



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