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新社会人の戦い方|中日落合監督の「オレ流」から考える

私は落合監督が好きです。

プロ野球中日ドラゴンズを日本一、リーグ優勝に導いた名監督です。

私は野球をしたことはありませんが、
落合監督率いる中日の試合はよく観ていました。

私が落合監督の特に好きなところは、物事の考え方、捉え方です。

当時、オレ流なんて言葉がキャッチフレーズになったくらい、落合監督には独特の流儀がありました。

今回はそんな落合監督の考え方で、
特に私が好きなところを野球ではなく、
ビジネスに応用して書いていきたいと思います。



シーズン開幕をがんばらない


どの球団も一般的にシーズンが始まる前に、
春季キャンプを実施します。

では、ここで問題です。

このキャンプは、何のためにやっていると思いますか?

答えは簡単。
シーズン開幕に向けて調整をすることですね。

シーズン開幕とともに他球団に1つでも勝てるように、トレーニングなどの調整を行うのが通常の球団です。


落合監督率いる中日も同じじゃないの?
と思うかも知れませんが、
実は当時の落合監督は違いました。

「開幕に万全な状態」を目指すのではなく、
ペナントレース全体で良いパフォーマンスを出せる状態」を目指すというものでした。

こう聞くと、当たり前のように感じるのですが、
当事者の立場で簡単にできることではありません。

プロのチームですから、やはり勝つことが強く求められますし、
ファンや球団関係者からのプレッシャーがあります。

そのなかで、
ペナントレース全体で勝てばいいんだから、序盤は負けても大丈夫。
と冷静にかつ、そのことに自信を持つことはそう簡単な話ではありません。

また、落合監督は選手時代にも
新たなルールでストライクゾーンが変わったシーズンのオープン戦で、
1試合を通して一度もバットを振らなかった試合がありました。

本人はその試合で打つことよりも、
シーズンを戦っていくためには、
ストライクゾーンの見極めが重要なことだと判断したからこその行動だったのだと思います。

そして、そのシーズンに見事、三冠王を獲得したわけですから、
これはカッコいいと言わざるを得ません。


ビジネスパーソンにとってのリーグ優勝は

落合監督の話が続きましたが、
これらを踏まえて、ビジネスパーソンがどのように仕事を進めていくか考えていきましょう。

4月に入社された方や、部署異動などで新しい環境でスタートされた方も多いはずです。

ビジネスでは第一印象が大事なんて言いますし、
良いスタートを切りたいと、
この4月張り切っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

ただ、ご紹介したとおり、
落合監督の考え方、「オレ流」では異なる考え方になります。


会社は何を求めているか

会社がビジネスパーソンに
最も求めていることは何だと思いますか?

良い結果、成果を出すことでしょうか?


もちろん、成果を出すことは大事です。

ただ、それに加えて大事なことは、「継続力」です。

むしろ私はこの継続力の方が重要と考えます。


その理由は大きく次の3つです。


①継続することで効率的に成果を出せるようになる
どれだけ能力の高い人材でも、入社してすぐに出せる成果はたかがしれています。
いくら同じ業界・業種の仕事であったとしても、
やはりその会社のルールや仕事の進め方は一つとして同じものはありません。

ですから、能力が高い人でも、最初はそのルールを覚えるところから
スタートすることになります。

その観点で言うと、
どの人材も入社後、経験を重ねるにつれて、
成果を大きく出せるようになります。

言い換えると、序盤は大した差は生まれないということです。


②継続することで社内での影響力が大きくなる

会社というのは、個人ではなく組織で成果を上げていきます。
そして組織で成果を上げるためには、
そのメンバーの強みを生かすことが欠かせません。

強みを生かしたり、弱みを補い合うためには、
お互いのことを知る必要があります。

そして、お互いのことを知るためには、
どうしてもある程度、共に働く時間が必要になります。

①と重なる部分がありますが、
自分の能力を上手く発揮する、発揮させてくれる環境や人間関係を構築するためにも継続が必要になります。





③採用にはコストがかかる

人材を新しく採用するためには、様々なコストがかかります。
募集をし、会社のことを広告し、説明会を開催したり、
また採用面接や種々の手続きなど、
挙げだすときりがありません。

また、入社後も社内のルールや仕事の進め方を教えることに時間や労力というコストが発生します。

なので、入社した人材が継続性がない場合、
つまり、すぐに休職してしまったり、辞めてしまったりすると、
会社全体として、また新たな人材を採用するという
大きなコストが発生してしまうわけです。



「1年を通して成果を出せるか」で考える

こんな背景もあって、私は「目先の成果」よりも、
いかに「継続できるか」にフォーカスすることが
ビジネスパーソンにとって重要だと考えます。

もっと言えば、仕事の勘所がわかってきて、
「この会社では、この領域が自分はコスパ良く成果を挙げることができる」と気付いたときに、フルパワーを発揮する方が良いわけです。

それがわかるまでは、広い視野を持って、
じっとタイミングを見計ることが大切ですし、
そのタイミングが来たときに、十分に力を発揮できるよう、
良い準備をしておくことが何より重要だと思います。

そして、その良い準備というのが、
継続力」であると私は思います。



まとめ|自信と我慢強さ

とはいえ、会社の同期が目の前で成果を挙げていくなか、
焦らずにコツコツ仕事を進めることは決して簡単ではないと思います。

自分は周りより劣っているんじゃないか?
と不安になってしまうこともあるでしょう。

事実、私も日々周りと比較してしまうことがあります。

でも、いくら周りと比較しても、
自分ができることに大きな変化はありません。

大きな変化は、自分の目の前にチャンスが来たときに、
それを逃さなかったときに得ることができます。

そのために継続することに重点を置いてみてはいかがでしょうか。


まだ、1週間たったばかりです。
52週間のシーズンをどう戦うかはあなた次第です。

自分の得意なコースに
ボールが来た時にフルスイングできるように、
継続してがんばっていきましょう。

1週間お疲れ様でした!
それでは、素敵な週末を!








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