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カニばさみは突然に

年明けの用事に必要とのことで、
急遽、台所の補強選手として招聘されたカニばさみ。


皆さんのご自宅には、ご用意がありますでしょうか。



それなりに料理好き、あるいはカニ好きなご家庭であれば、
台所の引き出しに1丁あってもおかしくありませんが、
"話の引き出し"として、複数のカニばさみが出てくる方は(笑)、
なかなかいらっしゃらないかもしれません。



今日は、noteを始めてはや半年の私が、
その話の引き出しの多さを遺憾なく発揮して(笑)、
皆さんの知らない"カニばさみワールド"へとご案内致します。





今回ご紹介する、カニばさみエピソードは3つあります。



皆さんだって、カニを3杯も食べさせられた日には、
正月を前に、お腹一杯になってしまうでしょうから(笑)、
今日の所はひとまず、その位にしておきたいと思います。






まず、1つ目。



年末のこの時期にカニばさみと聞いて、真っ先に思い出すのが、
"PRIDE男祭り2004"の、長南 亮 vs アンデウソン・シウバの一戦(笑)。




後に、世界最高峰の舞台「UFC」でミドル級チャンピオンに輝き、
そのベルトを、何と7年にも渡り10度も防衛するという、
完全無欠の絶対王者となるブラジルの強豪、アンデウソン・シウバ 選手。



対するは、日本の"殺戮ピラニア"の異名を持つ、長南 亮 選手。



リーチの長い打撃で終始攻め立てられ、不利な状況が続く中、
最終第3ラウンドの終盤に、長南選手が起死回生の策に出ます。



そこで繰り出されたのが、"カニばさみ"という技でした(笑)。



カニのように、下から相手の足を挟み込むように絡み付くと、
一瞬の隙を突いて"ヒールホールド(踵固め)"一閃。


これにはアンデウソン選手も、たまらずタップ(ギブアップ)し、
大晦日の劇的な逆転一本勝ちに、48,000人の観衆も大熱狂。



世界トップの強敵を相手に、長南選手が大金星を挙げた試合です。







さて、続いて2つ目の"カニばさみ"トークは(笑)、
大阪大学の深尾 葉子先生が書かれ、当時、大変な話題となった、
「日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体」という著書についてです。




典型的な日本の男女を、"カエル男"、"タガメ女"と称した深尾先生。



タガメとは、田んぼに生息してカエルの生き血を吸う昆虫のこと。



社会構造上、男女は一定の年齢を過ぎると、結婚するように促されます。



女性はその特有の嗅覚を活かし、経済力のある男性を捕まえると、
"専業主婦"、"家事手伝い"などといった立場を手に入れ、
生涯に渡り、男性の人生を搾取し続けるという(笑)ショッキングな内容。



この不況下では、男女共働きで何とかしながら、
家計を支えている家庭も多くなりましたが、それでも一定数は、
こう指摘されてもおかしくないような家庭もあるかと思います。




以前の記事で、"女性にそこまで言っていいのか"という考えに対し、
その考え自体が"女性差別"ではないか、という内容を書きました。



しかし、この「~タガメ女の正体」は、著者自らが子を持つ母親であり、
かつ、大学教授としてバリバリ働かれている女性であるという点で、
その指摘の鋭さ・容赦無さたるや(笑)、凄まじいものがあります。



著書の中で印象的だったのが、20代の若いOLのお話。



職場で経済力のある男性と、上手く恋仲になったかと思えば、
その後、一夜を共にした際、避妊をしようと試みる男性に対し、
その女性は何と、"カニばさみ"という技を繰り出すのだそうです(笑)。



格闘ファンの方、長南選手のヒールホールドではありません(笑)。



避妊具を用意する間も与えず、男性の体をがっちり挟み込む女性。



一夜の快楽に、全てのリスクを忘れてしまうバカな男達(笑)。



入社間もない若いOLが、稼ぎのある男性社員との間に、
早々に子供を設けて、めでたく寿退社していくという例が、
深尾先生のゼミの生徒や、身近な方のお話などを基に書かれています。



賛否両論の激しい本著ですが…、ご興味のある方は是非ともご一読を。







そして最後、3つ目のカニばさみについてです。



かつて、シンガーソングライターになることを夢見た私。




シンガーソングライターと一口に言えど、色んな人がいます。




また、普段皆さんがTVで見ているあの人も、
実は、シンガーソングライターだった、なんてこともあります。



"笑ってコラえて!"、"ポツンと一軒家"、"世界まる見え"、"目がテン"、…
数多くのバラエティ番組で、皆さんもお馴染み、所ジョージ さん。




かつて、クイズ番組"マジカル頭脳パワー"で無双していた彼は(笑)、
幼少期の頃の私にとっては、強くてカッコいいヒーローでした。



時々、TVでもギターを弾きながら珍妙な歌を(笑)披露する彼ですが、
大晦日の「RIZIN.26」にも出場する総合格闘家の、
所 英男 選手の入場曲「逆境ファイター」も手掛けています。




2005年に「HERO'S」という団体で、一躍有名になるまでは、
ビル清掃のバイトをしながら、コンビニ弁当を食べつつ、
ファイターとしてのトレーニングを積み重ねる毎日。



"闘うフリーター"だった所選手の、地味で地道な努力の日々が、
この入場曲に詰められており、聴く度にジーンとさせられます。



そんな、数々の名曲(迷曲?)を生み出してきた所さんの、
過去の作品を調べてみると、何とも面白いタイトルを見つけました。




その名も「20th cAnniversamy(カニバーサミー)」(笑)。



所ジョージ デビュー20周年を記念した、1997年発売のCDアルバムです。



アルバムのタイトルから、収録曲のタイトルまで、
ほとんど終始ふざけて作ったとしか(笑)思えない文言が、
ズラッと並んだ曲目には、もはや圧巻としか言いようがありません。



今回は、最後に収録曲の中から、こちらをお送りして締めたいと思います。




「まったくやる気がございません」という、渾身の名曲をお聴き頂いて、
本日の"カニばさみトークショー"は(笑)、一旦お開きとします。







クリスマスも終え、今年も残り数日。



皆様にとって、少しでも良いことがあった2020年になれば幸いです。

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