超SNS断捨離-SNSを編集しよう-

SNS断捨離をオススメした。


異論として「断絶を生む危惧」を指摘されるこいとが多い。自分が好きな意見だけになって、自家中毒的に蛸壺化するのではないかという危惧だ。

だが、これは回避できる。断捨離するときに、「自分と意見が異なるから」という視点で断捨離しなければいいだけだ。

SNS断捨離は、異なる意見を排除することを薦めているわけではない。たとえば、「便所の落書きが目に飛び込んでくるのを飛び込んでこないようにしよう」「部屋で他人が大声で愚痴っているのが聞こえないようにしよう」という程度の提案だ。

さらに、ツイッターによる情報摂取を自分の情報摂取全体の5%以下にすればいい。そもそもSNSが情報源の主要なものになっているのなら、SNSをやっていない多くの人との断絶が生まれている。
ツイッターは自分でちょっと編集できる雑誌だと思えばいいのだ。雑誌ひとつを鵜呑みにして、それが世界のすべてだと思うのが間違っている。
雑誌は、編集長が編んで集めている。その編んで集めた視座が読む動機のひとつだ。
同様にツイッターはタイムラインを自分が編集している雑誌だと考えればいい。それは断絶などではなく、スタイルだ。
雑誌のクオリティを保つのは編集長の仕事なので、SNSのタイムラインを快適にするのは編集長である自分の仕事だ。

佐々木俊尚さんは、「強い言葉を使って他者を罵る人たち」から引き起こるエコーチェンバーな状態と、「騒がしい街宣車効果」を比較して、“表裏一体”であると看破し、2つの対症療法を提案する。

ひとつは、中庸な意見をたくさん読むようにすること。
もうひとつは、ある程度の棲み分けを進める、ブロックをすること。
賛成だ。

パーティー会場で、大声で悪口を言う人がいたらどうするだろうか。しかも、そのパーティーの主催は、自分だ。
ツイッターのタイムラインは、自分が主催しているパーティー会場だ。
そう考えれば、あまりにも場に合わない人には、退場願う決断も必要だろう。

異なる意見を戦わせるタイムラインにしたければ、そうすればいい。
「居酒屋で身内だけでやってるような愚痴が読めてしまうのを、読まないようにしよう」という提案だと書いたが、「居酒屋で身内だけでやってるような愚痴」が中心のタイムラインだって作ることができる。
主催者は自分であると決意すれば、どのような場を作るかは自分次第なのだ。

ネットは、放っておくと、編集されてない雑誌のようになってくる。編集されてない情報は、ノイズだ。
SNS断捨離と言うと抵抗があるなら、言い換えよう。自分のSNSぐらいはちゃんと編集しよう

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