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「なんでもやります」に見えて、ちゃんと芯がある人の強さ

宣伝会議「編集・ライター養成講座 米光一成クラス」(通称米光講座)が2020年09月26日(土)からスタートする。あと2日後! まだ間に合うよー。

修了生の活躍を紹介するシリーズ、今回はシーズン9修了生の小村トリコ。
"「なんでもやります」のスタンスで仕事を受けている"!のに、なんで、こんなに軸がぶれずにガンガン仕事になってるのか、というと。

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こんばんは、シーズン9の小村トリコです。
2018年に講座を受けて、そのあと会社を辞め、今はフリーランスでインタビューライターをしています。
ニュースメディアや企業のオウンドメディアなど、主にウェブ媒体で記事を書いています。

<今までのお仕事> 順不同
BBC News

美術手帖

カエライフ(ホンダアクセス)

telling,

エキレビ

日刊ゲンダイ

junglecity.com

GEMBA(パナソニック)

Prebell(ソネット)

こうして並べると、テーマに統一感がありません。
米光先生の最新記事を読んでハッとしました。私はわりと「なんでもやります」のスタンスで仕事を受けている……。
毎回違ったジャンルの専門家のかたのところに行って、ときには「すみません、詳しくないので教えてほしいのですが」と謝りながら、お話を伺っています。

それでも今、ありがたいことにお仕事を続けられているのは、米光講座で学んだ大切なことを実践しているからだと思います。そのひとつが「自分の中で断言できるまで、調べ続ける」ということ。

講座中、印象に残った出来事がありました。
各自が決めたテーマに沿って書く「プチ専門」の原稿には、米光先生による添削が入ります。そのなかで、とある原稿への赤入れを解説する際の先生のコメント。
「この題材の本を、気になったから電子書籍で買って何冊か読んでみたんだけど、原稿に書いてることはちょっと違うとおれは思うんだよね」

おどろきました。当時20人以上いた講座生の、2週間おきに提出される原稿の赤入れに対して、いちいち専門書にあたって事実確認するの? ちょっと違うのでは、というひと言を伝えるためだけに?

講座修了から2年経った今、それがとても当たり前のことだとわかりました。
教師としては当たり前じゃない(普通そこまでやらない?)かもしれないですが、ライターとしては当たり前。
米光講座でついた「図書館にひきこもる癖」は、今も残っています。「〜かもしれない」を「〜だ」に書き換えるため、これからも知らないことを勉強し続けます。

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扱ってる題材は「なんでも!」なのだが、小村トリコさんの「独自性を生み出す専門力」は、題材じゃなくて「そのやり方」だ。
事前に調べて、専門家にしっかり聞く。「インタビュー力」とまとめてしまうと抽象的になっちゃうけど、インタビューするために調べて、原稿化するときに調べる。その調べる力。

小村さんは講座中は「鳥のとまり木」をテーマに選んだ。そして「鳥のとまり木」について5人の専門家(木、鳥、環境など、さまざまな専門家に!)に聞いて、それを課題原稿として提出。インタビュー力をめきめき伸ばしていった。

「インタビューをして、原稿にまとめる」というのは、めちゃくちゃたいへんだしスキルが必要。段取り、事前調査力、立体的な把握、聞き出す力、インタビューを原稿にまとめる構成力などなど(一緒に仕事したことあるんだけど、小村さんは原稿にする力に加えて、場を設定するスキルがあって、現場をスムーズに回してくれるのもすごい)。
「なんでもやります!」に見えて、実際その仕事ぶりに接すると「芯」が見えてくる。リンクをはった原稿を読むとわかってもらえると思うが、ちゃんと小村トリコのスタイルがある。それこそが小村トリコの「独自性を生み出す専門力」だ。
インタビューの仕事は多いが、インタビューがガッツリできる人は少ない。だから、インタビュー力がある人は重宝される。

インタビューや取材はトレーニングしにくいので、「編集・ライター養成講座 米光一成クラス」では、中盤3回にわたってインタビュートレーニング回。実践しながら学んでいく。



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