「ひとまずスピリッツ」と「失敗したぞ、よしっ!」

米光さんが言っていた「ひとまずスピリッツ」と「失敗したぞ、よしっ!」でやっていくぞ

っていう内容のツイートを読んで、そんなこと言うとったなーと思い出す。

「ひとまずスピリッツ」は、ひとまずやってみる精神のこと(まんまだ)。すぐさま、やってみることは大切。簡単にできることなのにグズグズやらないクセがついている人もいる。

たとえば、カードゲームを作っているとする。
「全体の枚数を半分にしてみたら」という提案がでる。そのとき「枚数を半分にすると、ここがこうなってしまうのでダメなんです」と、正しい推論をしてしまう(やっかいなのは、この推論が正しくて、それじゃ、みんな試さなくてもいいなっていう雰囲気になっちゃうのだ)。そうなると、別の案も出にくくなって、出ないままグズグズしてしまうことも多い。

「半分は少なすぎない?」とか言いつつも、半分にして、ひとまずスピリッツで、ひとまずやってみる。
やっぱりダメだーーーってなっても、ダメになったことを実感としてわかる。頭で考えていたこと以上の気づきがある。そうすると次の案が出やすい。案を出すための材料が増えてるからだ。

「半分はやりすぎだけど、1/3ぐらい減らすといいんじゃない」と気づくときもある(ついでに書いておくと、枚数調整等をするときは、むちゃするぐらい振り幅を大きくして、止まる振り子のイメージで最適値を目指したほうがやりやすい。ちょっとずつ減らしたりすると、ほんとうはもう少し減らしたほうがいいのに、まずまず良いなと感じて、その手前でストップしちゃったりする)。

「いや、半分にするとシンプルになりすぎちゃったけど、ジョーカー的なカードを1枚入れればいいのでは?」と、そこからもう1つ別のアイデアをぶちこむことで面白くなったりすることもある。

丘の下から、どちらに進もうかと悩むより、もうちょっと登って見晴らしのいいところから眺めたほうがいい。

でも、失敗すると意気消沈しちゃうというんですよって人は、「失敗したぞ、よしっ!」という合言葉を、ぜひ。
失敗を笑って楽しむ気持ちを持てれば、いろいろやりやすくなる。

失敗したら、一歩進んだと思うといいのよ。100回失敗したら、「100回失敗して101回目で見つけたんですよ」っていうおいしいエピソードをゲットしたと思えばいいのよ。

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