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ふつうの公衆便所が光り輝く時

どうみてもふつうの公衆便所が光り輝く時

親が入院したので緊急に広島に来た。
で、広島情報求むーって書いたら、日野くんがコメントをくれた。

広島ネタ。私がもし広島に行くならぜひ行ってみたいところということで。ここです。しばらく原爆遺構と気づかないくらい普通に建っていた公衆トイレ。もしも原爆投下前にタイムスリップしたなら、ここに逃げ込もうと覚えておきたい場所です。怖い話収集癖も基本、いざとなったら助かろう根性なので、原爆体験記とかもよく読んで、ここに逃げた人は助かってるなどを収集しています。https://ja.wikipedia.org/wiki/本川公衆便所

便所かよ!(いちおーツッコんでおく)。
だが、しかし、何の偶然か、コメントを見たときに、歩いて数分でいけそうなぐらい近くにいたので行ってみた。

グーグルマップで検索して、その場所に行く。公園だ。あ、あった! トイレあった。だが、ふつーのトイレだ。あれ? まわりをうろうろ歩く。完全な不審者だ。写真に撮る。が、あれ? 違うな。

と思って、再度グーグル・マップを観ると、「本川公園公衆便所」であって、「本川公衆便所」ではなかった。
こちとら「本川公衆便所」って検索してるのに、勝手に間違えたんでしょとか判断して「本川公園公衆便所」を表示しやがったな。グーグルのせいで、公園のトイレを見つけて喜ぶが入らずまわりをうろうろして写真を撮った不審者になってしまった。

グーグルマップではわからないので、情報の載っているサイトを見る。住所を調べて、向かう。

公園から2分ぐらいのところに、あった!

今度はちゃんとあった。

誰かが貼ったのだろう。テープで折り鶴。「被爆建物」の小さな看板がある。

被爆建物:本川公衆便所 この建物は、1945年(昭和20年)8月6日の原爆にも耐え、その姿を今日に残しています。

とはいえ、違いはそれだけだ。こちらのトイレも、情報を聞いてなければ、ふつーのトイレだ。

でも、情報を教えてもらって探し当てたトイレは、特別なトイレになってしまっている。
何かを表現し、新しい価値を手渡すというのはそういうことだろう(と、いきなり表現道場っぽくしてみた)。

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