『シカゴ7裁判』レビューを書くための準備として『モリーズ・ゲーム』を観たら大傑作でやはりアーロン・ソーキンは天才

追記。「シカゴ7裁判」の原稿、アップされました。

アーロン・ソーキンの『モリーズ・ゲーム』をNetflixで観た。『シカゴ7裁判』の予告編を見て、おもしろそう! しかも、監督脚本がアーロン・ソーキン、これはおもしろくないわけがない(アーロン・ソーキン脚本の『ソーシャル・ネットワーク』『ザ・ホワイトハウス』『ニュースルーム』大傑作)。

ってんで観たら、ベトナム戦争に反抗した7人をみせしめにするひっどい裁判の物語で、半分ぐらい背景が理解できてないのにおもしろいという奇跡的な傑作で、うひょーーーーってなって、こりゃtellingにレビューを書くぞって決めて、その勢いで、見逃していたアーロン・ソーキン初監督作品の『モリーズ・ゲーム』を観た。

タイトルが出る前のおよそ5分、モーグル選手として出場した「ソルトレイクシティ五輪の出場資格を得るために大会」のシーンで、泣きそうになる。泣くようなシーンじゃないけど、うわー、これ映画作ってたりしたら「この5分だけでいいから俺が作ったことにしてくれ」と祈りたくなるような傑作(この5分だけで)って想像して、うるうるしてしまった。

大会で重症を負ったモリーは、26歳にしてセレブ向けポーカー経営者としてのしあがるのだが、FBIに逮捕されて、不当な裁判を戦うって話。
いやー、モーグル映画で、女性が戦う映画で、ギャンブル映画で、ピカレスクで、群像劇で、法廷モノで、ギャングもので、バディもので、セレブもので、実録もので、父娘もので、めちゃくちゃ詰め込んだ、詰め込みすぎといってもいい傑作。

ぜんぶで2時間20分。これぐらい長いと、途中だれるシーンがある、というか中休みの部分がないと疲れちゃうのでいれるほうが親切だと思うのだが、なし。しかも濃密度、高情報圧縮で、ものすごいスピードで展開していく。観終わったあと、あっつい風呂から出た直後のようなけだるさに襲われた。

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