見出し画像

ここは途中なんだって信じたい

まあまあ身勝手な人間なのだと思う。
甘えたがりだけど、結構ちゃんと恥ずかしい。
人に恵まれたとは自分でも良く思うし、実際に言われたこともある。
よくもまあこんなにもみんな優しさを惜しみもなく、と頭があがらなくなることがままある。

僕はよく、そうした優しさに触れた時に「返さなきゃ」と思うのだけど。
きっと返す相手はその人じゃなくてもいいのだと思う。
その日の僕みたいな人に返せばいいのだと思う。

最近は、閉じ込めておく愛を知った。
箱に入れて奥の方に置いておいて。
中を確認しなくても、ちゃんとあるってわかるものがあることを知った。
言い聞かせるわけじゃなく、僕が僕を好きになった結果だと思う。
昔からなんとなく好きだけど、最近はしっかりと好きになれて来たのだろう。
そしてその気持ちはまさに、大学を卒業する時に親友が僕にくれた言葉そのままで、7年もかかってしまったなあと少し恥ずかしくなる。

与えれた場所で、ちゃんとやらなきゃと思って生きてきた。
思えばいつも僕は、与えられてから考えてきた。
そこでちゃんとしなきゃ、それくらいはしなきゃ。そんな風に思ってきた。

今思えば、それはとても傲慢なことだったと思う。
へりくだった言い方で、「僕はなんでもできます」って言っている様なものだ。
物凄く猫背なのに爪先立ちで、自分を大きく見せようとしていた。とても滑稽な姿だ。

足は地面につけた後で、背筋を伸ばして生きていくことが必要だ。
全ては地続きだ。一つ一つを整えていく必要がある。
生活に近道はない。全ての所作に意志をもって生きていく必要がある。

いつまでたっても気づかされる事ばかりだけど、頼むから昨日よりもカッコ悪くなるなよ、と言い聞かせて過ごす。

まあでもみんな優しいから、そしたら怒るんだろうなきっと。



音楽の記事にいただいたなら音楽に、その他の記事に頂いたなら他の人のサポートに使わせていただきます。