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フリースクール選びの迷走、そして今

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次男のフリースクール選びは、3校目になっていた。
関西に住んでまもなく1年となる2019年2月、新しいフリースクールを見つけることができた。本人も頑張ってみると言い、数ヶ月通ったものの、現在はいわゆる幽霊部員状態。学校にもフリースクールにも通わず、YoutubeやMyPCを駆使して、自分の好きな分野に特化したホームエデュケーションを絶賛実践中の毎日を過ごしている。
本人曰く、「外に出ることは時間の無駄」。そこに時間を使うなら、家で好きなことに時間を使って、好きな分野の知識経験を高めていきたいという気持ちをはっきり出している。
時折、小5とは思えない知識や見解を語りだし、「すごいな」と舌を巻く機会も増えてきた。

一方、長男は最初のフリースクールに合格し、友達もできて、多い時は週5日通うくらいになった。時折友達から嫌なことを言われたりして、家で文句を言っていることもあったが、それはそれで社会との接点としては必要なことだし、行きたくない日は行かない、といった自衛策も取りながら、何とか頑張って通っていた。
最終的に、最初のフリースクールは1年強お世話になり、2019年春に自分から退学を選択し、今は次男の3番目のフリースクールに週1回、通学。まもなく2年を迎える。
その長男は来春、高校に上がる年齢を迎える。
親のエゴかもしれないが、高校卒業の資格は得ておいた方が良いと思うし、そうして欲しい。
この先、大学で勉強したいとか、就きたい仕事が出てきたとき、高卒資格を持っていないと回り道をすることになってしまうと考えるからだ。本人もこのことについては、理解してきていると感じている。
そして現在、一緒に通信制高校を中心に情報を集めているところだ。

一緒に住み始めて、まもなく3年。最初の頃は、子どもたちを通常の道に戻すために、リアルな社会との接点作りに拘っていた。とにかくフリースクールへ、定期的に外に行きなさい、そうすれば何かが見つかる、というプレッシャーをかけていた。でも結局のところ、親が何を望もうと期待しようと、子どもは子どもたちの気持ちで行動していく、それを親が見守ること、サポートすることで、毎日安心して、やりたいことに取り組み、学んでいく、というだったと今は感じている。

そして、この3年間、妻は積極的に行動していた。
いわゆる不登校の親の会、的なものではなく、「HSP」「HSC」のことを学び、その仲間たちとHSP/HSCのことを伝えていく活動。
私もその活動を横で見ていて、不登校をむしろ前向き、積極的にとらえるという意味をようやく何となく実感できて来たところだ。

不登校は本人のサボりが原因でも、やる気の無さが原因でもない、今の学校の運営方法が本人たちの人生に合わないため。
会社だって、本人と合う・合わないで辞めたり転職したりできる。
しかし学校は世間の雰囲気的に非常にやりにくい。
さらに、学校が合わない彼らが選べる選択肢は徐々には増えてきているが、大人に比べて圧倒的に少ない。

ただ私の直感かもしれないが、この課題はここ数年で一気に改善されてくると確信めいたものも同時に感じているところだ。
そんな時代を、妻・長男・次男とともに模索し、生きていきたい。




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