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毎日、ちょっとずつ伸びていく〜先生のリフレクション〜

「毎日、ちょっとずつ伸びていく」
ある講座での岩瀬直樹先生(現 軽井沢風越学園校長・園長)の言葉。ぼくが今回のテーマであるリフレクションに本格的に取り組むきっかけとなった講座です。

教員生活も3年目が終わろうとしていた頃。
SNSでキラキラと輝く先生方を見ながら何者かになりたがっていた(のであろう)自分にとって、地に足をつけて一歩ずつ進んでいくことの大切さを教えてくれました。

今回のnoteは、ぼくが大切にしてきた「リフレクション」のこれまでを一旦言語化し自分の外側に出すことで、一歩引いて眺めてみることが目的です。
それに加えて、この文章が、「リフレクション」って聞いたことはあるけど…という方やこれから取り組もうと思っているという方の参考になれば幸いです。

書いている途中で、思っていたよりも長くなってしまうことに気づいたので、前半、後半の2つのパートに分けてお送りします。

1.リフレクションとは

そもそもリフレクションとは?という方へ。

リフレクション(Reflection) 
 (光・熱などの)反射、(音などの)反響、(鏡などの)映像、(水などに映った)影、よく似た人、(状況・事情などの)反映、投影、影響、熟考、内省                       出典:weblio英和・和英辞典より

教育・人材育成の文脈では、一番最後の内省という意味で使われています。詳しいところはnoteでもいろんな方が書かれていたので割愛させていただきます。

先述の通り、私がリフレクションを続けるきっかけになった岩瀬先生は、『読んでわかる!リフレクション』の中で以下のように定義されています。

私なりにわかりやすく言い換えると、「日々の経験を振り返って言語化することを通して、自分の実践や考え、前提を常に問い直すこと」です。

2.ぼくとリフレクション

2-1.「振り返ること」の原体験

自分の「振り返り」のルーツがどこであるのかを考えた時に、一番初めに出てくるのはサッカーノートでした。書き始めたのは中学生の頃だったと思います。

ありがたいことに県のトレセン(選抜)に参加していた自分は、コーチの話や周りの選手がやっていたことをきっかけにサッカーノートを書き始めました。

書き方はまったくの我流で、特に試合での振り返りを中心に、対戦相手、フォーメーション、よかったプレーや改善すべきところ、コーチのアドバイスなど自分なりに書いていた記憶があります。

しかし、あまり長くは続かず…
高校でも少しずつ書いていた記憶はありますが、習慣としては身についていませんでした。

大学では、生活の中で特に印象的だったことについて手帳に書き残していました。
授業、部活、バイト。部活、バイト、バイト、卒論。(文字通り、部活とバイトに明け暮れた大学生活でした…)
手帳を見返してみると、様々な「記録」が残っています。

それらを見返して思ったのは、グッと心が動いた瞬間って振り返りを誘発させるんだなぁということです。


2-2.リフレクションとしての「振り返り」
そんな具合で細々と「振り返り」を続けていた自分が「リフレクション」として意識し始めたのは、教員として2年目が終わろうとしていた頃だったと思います。
それまでにも言葉としては聞いていた「リフレクション」。振り返りの方法の一つくらいという認識でいました。

きっかけとなったのは友人に誘われて行ったインプロ×リフレクションのワークショップ。
この記事を書くために検索かけてたら、インプロ担当の渡さんの記事を発見。
リフレクションの担当は東北福祉大学の上條先生。協働的なリフレクションを通して、リフレクションに触れた1日でした。

以下、当日の自分のメモ

【協働的なリフレクション】
=聞くワーク。自分と似ているところを気にしながら聞く。
同じ意見はない。似ている意見同士の違いが深まりを生む。
とにかくたくさん書き出してみる。
・気がついたこと・印象的だったこと
※振り返りの中で考えるのではなく、ワークの中での気づきだと◎
1番を決める(価値付け)
写真、映像として残しておく。「シャッターを切る」
自分にとっての価値、大切な学びはどれか
気づき→明日からどうする?

自分にとって「体験を丁寧に振り返る」という初めての経験だったと思います。

それまで、「印象的な出来事や言葉を記録する」ことを振り返りとしていた自分にとって、「そこから得た気づきをどう取り扱うか」ということは最も大切な視点で、抜け落ちていたことでした。

せっかくの心の動いた瞬間をそのまま記録するということでしか扱えていなかったんだと思います。

この日の経験から、少しずつ「リフレクション」に関する情報を集め、実践していくことになります。

そこからぼくがどのように日々の振り返りに取り組んでいったのか…

その変遷を後半で書いていきます。
後半パートでは、方法論的な部分と「伴走者」の存在について書き進めようと思っているところです。

ここまでお読みいただいた方、ありがとうございました。

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