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ANGERSWING#25

この2年、日常を過ごす上で身体への意識がすごく希薄になっていたというか「どういう姿勢で過ごすとかどうでも良い、とにかく走る」みたいな状態で過ごしてきた感じがする。

日常生活ではその生き方で問題ないし、むしろそうしていくことで身体が今を過ごす生活に適応していくのだろうなと思う。

でも俳優として何かの作品に関わるとなった時にその意識のまま稽古に突入できないなというところにいる。

今もそうだが、どうしてもスマホと向き合う時間が多くて、きっと首が前方に突き出すような形になってしまっているだろうし、普段は大きめのリュックと斜め掛けのカバンで行動をしているので、それに伴う身体の歪みもあることだろうと思う。
もちろんそれは個性とも言えるのだけど、じゃあそれをそのまま役に昇華してしまっていいのかというところだ。

今回の作品、どうやら「○○時代」みたいなことではないのだけど、日常に溢れた地続きの身体で舞台に上がることには抵抗がある。
正確に言えば、地続きの身体で舞台には上がるのだけど、その地続きの身体が日常とは隔絶されているというか、ここ数年の自分の日常とは離れた身体を獲得した上で舞台に立ちたい。

もっと簡単に言えば役の身体を獲得したいということだと思う。

そのためには少しずつわたし自身の生活を役の生活に変えていく必要がある。
その中で自分の癖に気づき、「こういう癖が自分にはあるよ」というところにいく。

なんだか大層なことを書いている気はするけど、自分がこれを認識して、その中で生活すればいいだけなので、誰かに理解されるみたいな必要はない。

それに加えて、役の身体は繰り返される稽古の中で発見するものも数多くあるだろうし、戯曲を読み深めていく中で見つかるものだってあるはずだ。

ここまで役としての身体みたいなことを書いたけど、まずはとにかくネックフリーの状態を意識的に思い出したい。
日常を生きてきた中で首が詰まりまくっているのを感じる。力みまくって生きてきたのだと思う。

ただやはりネックフリーを思い出した時に冷静に物事を見ることのできる自分を発見できる。
それはゼロの状態、フラットな状態に近いものの感覚がある。
積極的にこの状態で日常生活も稽古も過ごした上で、不必要な力みを取って生きていきたいなと思っている。

ゆるゆると健康的に前進するわヨ。

<日本劇団協議会主催>
日本の演劇人を育てるプロジェクト
新進劇団育成公演

劇団Q+
『ANGERSWING /
アンガーズウイング・アンガースウィング』
ー家族の庭、その香りは秘密をささやくー

脚本=弓月玲 原案・演出=柳本順也

◎日程
2024年7月3日(水)〜 7月7日(日)

【公演スケジュール】
7/3(水)W 19時~
7/4(木)S 19時~
7/5(金)W 14時~/S 19時~
7/6(土)S 13時~/W 18時~
7/7(日)W 12時30分~/S 16時30分~

【チケット】
前売一般 = 4,500円
当日一般 = 5,000円
U22= 3,000円

◎劇場
下北沢 駅前劇場

⋱チケット発売⋰
2024 年 5月 1日(水)開始

https://www.gekidan-q.com/

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