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ANGERSWING#22

読み合わせ翌日、とても疲労感がある。
気疲れはあると思うし、久しぶりに戯曲に没頭して読んだ疲れもあると思うし、帰り道に雨に打たれながら自転車で帰った疲れもあると思う。

朝、寝起きが非常に厳しかった。
本当に常々思う。仕事のある日にこそ寝坊をしたい。そういうサービスがあったら一度くらいは利用したい。

今日からしばらく稽古はない。本番は7月だし、まだまだという感じではあるけど、何よりも兎にも角にも台詞を覚えなければ何も始まらない。1シーンずつ丁寧に脳みそにぶち込んでいく。

この覚えていく作業の中でも色々と気づけることはあるし、役のアップデートをし続けたい。し続ける。

今、電車で座っているのだが目の前に「家族と愛とメリット」という広告が貼られている。

昨日の読み合わせを経て、なんとなく感じていたのはある種の目的のようなものは達成できたけど、そこに愛があったかどうかと聞かれるとあまりなかったように思う。
自意識の中では冷たい人物のような感じ。でも戯曲の文章自体がもしかしたら愛を孕んでくれているかもしれないし、愛をやるみたいなことはしなくても良いのかもしれないけど、自分の意識の中でそれを少し加えてみる、やるとかじゃなくて、ちょっと意識する、気づくみたいなことがあるだけで充分のような気もしている。

演出の柳本さんからも「画一的なものじゃなくていい」的な趣旨の話があった。
家族とか恋人とかそういう概念の社会的な平均値じゃなくていいみたいなことな気はしている。
家族の形も恋人関係の形も人それぞれだし、フィクションよりも現実世界の方が「そんな形、あるの!?」となることも多々ある。

多分それもやるのではないと思う。
夫婦や家族としての関係性、時間の積み重ね方についてはお互いに色々考える必要はあると思うけど、役としてこの瞬間にちょっとした思いやりを渡してみる、みたいな実験の仕方でやっていきたい気持ちがある。

もちろんどこかのタイミングで思いっきし愛!みたいなこともやってみるとは思うけども。

一つの作品に関わるとなると、こんなに脳みそが日常の中で思考し続けるし、なんだか意識がそちらに集中しているので、日常生活において逆に余裕がある。

でもね、事故に遭わないようにさ、適度に生活していくんだヨ。

<日本劇団協議会主催>
日本の演劇人を育てるプロジェクト
新進劇団育成公演

劇団Q+
『ANGERSWING /
アンガーズウイング・アンガースウィング』
ー家族の庭、その香りは秘密をささやくー

脚本=弓月玲 原案・演出=柳本順也

◎日程
2024年7月3日(水)〜 7月7日(日)

【公演スケジュール】
7/3(水)W 19時~
7/4(木)S 19時~
7/5(金)W 14時~/S 19時~
7/6(土)S 13時~/W 18時~
7/7(日)W 12時30分~/S 16時30分~

【チケット】
前売一般 = 4,500円
当日一般 = 5,000円
U22= 3,000円

◎劇場
下北沢 駅前劇場

⋱チケット発売⋰
2024 年 5月 1日(水)開始

https://www.gekidan-q.com/

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