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わたしを動かす口コミについて調べてみた

僕らはSNSでモノを買う』というSNSマーケティングの本を読んで、こんな文章が目にとびこんできた。

情報が届きにくい時代でも、口コミはちゃんと届く(家族、友人、知人などの口コミはとくに強い)。

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UGC(口コミ)がモノを選ぶ・買う決め手になる

世界には、130兆のウェブページがあるといいます。モノがあふれ、情報もあふれる時代に、企業が自分たちの商品を見つけてもらうのは至難の技。

でも。こんな時代だから効く、モノを売る方法がある…!

ヒントになるのが「UGC」です。User Generated Contentsの略で、簡単に言うとユーザーの口コミのこと

今、わたしたちは企業が出した広告よりも、自然発生した口コミつまりUGCのほうを、強く信頼しています。例えば、行きたい飲食店の雰囲気をInstagramでチェックしたことはありませんか? 初めて買う商品のレビューをアマゾンでチェックしたことは?

そう、UGC(口コミ)がモノを選ぶ・買う決め手になっているのです。

とくに注目されているのが、SNSで自然に生まれるUGC(口コミ)。シェアやリツイートなどで広がりやすく、バズった投稿はそれだけ多くの人の目に触れるので行動変容を起こしやすい。

ふむふむ、それならUGC(口コミ)がほんとうに自分の行動に影響するのかどうか、調べてみよう! これを自分マーケティングと名付けます。

この記事では、SNSの中でも拡散力が強いTwitterで自分マーケティングをやってみました。

事例1:パートナーのUGC(口コミ)から、マリトッツォを買うまで

みなさんはもうマリトッツォを食べましたか? SNSでは、新しいマリトッツォが出るたびに話題になっていますね。

マリトッツォとは、パンにたっぷりの生クリームを挟んだ丸っこいスイーツ。もともとイタリアの伝統的なお菓子で、現地ではバールなどでカプチーノと一緒に食べるのが一般的だとか。日本に上陸したのは2020年らしい。

わたしもマリトッツォという名前や形はTwitterで見かけていたけど、買ったことはなかったんです。TLに流れてきた画像をパッと見た印象では「クリームが多くて甘ったるそう」。この時点ではどこで売っているかも、どんな大きさかも、よくわかっていませんでした。

ところが。先日、パートナーとマリトッツォについて話していたら「うまいこと考えたよね、あの形」と言われました。なぜこの言葉を覚えているのかというと、パートナーは甘いものを自分から進んでは食べないので、そんな人の視界にまでマリトッツォは入ってきているんだなぁと感心したから。

この会話で、マリトッツォへの興味が急上昇。わたしはすぐにTwitterでマリトッツォを検索しました。しかも、食べてもいない親しい人のUGC(口コミ)で興味が出て調べたわけです。

手軽なところで、ローソンとセブンイレブンで買えると判明。どちらも近所にあって迷ったけど、ローソンのマリトッツォを画像付きで載せているツイートを多く目にし、ヘーゼルナッツチョコがアクセントになっておいしいというUGC(口コミ)を得たため、ローソンで買うことに。

さらにローソンではアプリで配信されているスイーツ20円引きクーポンが使えて、少し安くゲット。お得感は満足度にも影響するのかどうか。

夕食後に、念願の初トッツォ。クリームはふわふわ、というかしゅわふわで、見た目のボリューム感に反してペロッといけちゃう不思議さ。ヘーゼルナッツチョコが効いて、かなりおいしかったです。100点満点!

さて、ここから自分マーケティング。自分の行動を図で振り返ってみよう。

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このように、パートナーのUGC(口コミ)を起点にして検索〜行動〜拡散まで一気にやっていました。さらに感想ツイートをしたので、新しいUGC(口コミ)も生み出しています。

このツイートでマリトッツォを実際に買ってくれた人が…? もしいたらご連絡お待ちしてます(笑)。

事例2:友人のUGC(口コミ)で、『逃げた女』を観るまで

わたしは個人のTwitterアカウントを持っています。趣味を通してアカウント上で知り合い、友人になった人もいて、東京にいたり大阪にいたり福岡にいたり。

友人たちは同世代が多く、読んだ本や観た映画の話も盛んにします。社会や政治に対して思うことも、日常的に話題にする。もちろん意見を異にする時もあるけど、お互いに信頼感がある、ちょっと同志みたいな気持ちでつながっています。

ある日、友人がリツイートしたこのツイートが目にとまりました。

『逃げた女』というタイトルの韓国映画でした。わたしは迷うことなく、ツイート上の予告編をタップ。サムネイルの曇りがかった色味が好みだったし、「ひとりになって見えてきたもの」というキャッチコピーも最高、それに友人がリツイート直後に「行きたい」とつぶやいていたからです。

公開から少し経って、実際に観に行きました。そのことをツイートすると友人から「観に行ったんだね!」とリプライがきて、『逃げた女』の感想でひとしきり盛り上がりました。楽しかった〜。

さて、ここで二度目の自分マーケティング。マリトッツォを買った時とは、すこし行動が違います。

『逃げた女』は、自分が信頼している人(=Twitterでつながる友人)のリツイートによって興味が生まれ、ネタバレを避けるためTwitter検索をせず映画館に行きました。

図で整理するとこんな感じ。

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わたしは友人がリツイートするまで『逃げた女』の情報を知らなかったです。だから「いい情報を教えてくれてありがとう!神!」とめっちゃ感謝したし、映画をもっといろんな人に観てもらいたくて感想を何ツイートもしました。

価値観や人となりを知っていて、端的に言えば「好き」な友人のレコメンドはかなり引力がある。「この人が言うなら」を刺激された例です。

UGC(口コミ)が買い方を支配する!?

自分マーケティングでわかったことが3つあります。

1、わたしの行動にはUGC(口コミ)が影響している。
2、わたしは信頼している人がすすめていると興味がわく。
3、わたしは食べた・観た・読んだものをTwitterに載せがちである。

UGC(口コミ)がこんなに自分を動かしていたのには驚きでした。

さらに、マリトッツォも『逃げた女』もTwitterを使ってみずからUGC(口コミ)を生み出していた。いいと思ったら伝えたくなる。Twitterはそんな人の心理にドンピシャなツール。

コンビニスイーツや映画にかぎらず、UGC(口コミ)があらゆるモノを選ぶ・買う決め手になる世界になっています。

企業は、自分たちの商品のUGC(口コミ)がどうすればたくさん生まれるのかを考えることが必要でしょう。Twitterはかなり有効なツールだと感じました。

自分の行動から購買行動を分析する、自分マーケティング。これからも続けていこうと思います。みなさんもぜひ!

文:シノ


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