困難や運命を受け入れて|板津検校
前回書いた視覚障碍者の集団「当道座」では、盲人に対して読書、書道、算数、音楽、礼儀作法など、さまざまな教育や訓練が行われました。これらによって視覚障碍者たちは手に職を得て自活できるようになってゆきます。
当道座に属した人々の短歌も非常に多く残っており、そこからも当道座がしっかりとした団体であった事がうかがえます。
江戸時代の植山検校江民軒梅之が、多くの検校や勾当(当道座のトップ)の短歌を集めて『謌林尾花末』(かりんおばながすえ)という書物を編集しています。その中から視覚障碍