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物を並べてるだけだなんてとんでもない!人間臭さと魅力が詰まった静物画「ヴァニタス」❶

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静物画のジャンル ヴァニタスについて

☞ヴァニタスとは
ラテン語で「空虚」「虚栄」を意味する。
人生の儚さや死を連想させるモチーフを寓意的に書き込み、虚栄を戒めるメッセージが込められている。

ゴッホと静物画展で見ることのできる作品は以下の3点


ヴァニタス ピーテル・クラークス (1597年〜1660年)


ヴァニタス ヨースト・フェルナンデス(1601〜1677)


髑髏 フィンセントファアンゴッホ(1853〜1890)

死を意味する骸骨
人生の刹那さを示す懐中時計
生の儚さを象徴する花
そういったものに加えて、当時希少なものや財宝などを添えることで、富や権力は死が持ち去っていくことを示唆しています。
その他、魂として蝶や老いの象徴としてカタツムリ、復活の象徴とするさなぎなども描かれました。


ゴッホが描いたヴァニタスのメインモチーフでもある骸骨についての作品は、現在確認されているものは展示作品を入れて3点

骸骨
タバコを咥えた骸骨
山田五郎先生曰く「見たものしか描けない」ゴッホにしては、いい意味で違和感を感じさせる作品。
本人がヘビースモーカーということもあり、皮肉めいた自画像なのかもしれません。


今回の図録には3点とされていたのですが、こちらはゴッホとヴァニタスについて調べていたら出てきたのでのせておきます。
図録の方はおそらく油絵のみでカウントしているのかもと。

つるされた頭蓋骨と猫

日々命を燃やすように生き、死神を背負ったようにキャンバスに向かっていたゴッホですが、実際のところこの骸骨たちはヴァニタスの意味を込めて描かれたのかは不明らしいです。


なかなか長くなりそうなのでヴァニタスについて詳しいお話はまた次回🕯

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