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世界

コスモスが哀愁でやけどしている
わたしは落葉樹のように音もなく
はらりとかなしみを一枚落とした
最後は忘れ去られて土になりたいと
きみのかなしげな目が穏やかだったこと
思いだして泣いてしまってもいいかい?

安っぽい心臓の鼓動から美しい歌ができる

真新しい空気と空を食べて生まれたてを生きてる
生きてゆける

どっかとおくとおくへ行ってしまいたい日もある
だけれどわたしはどこにいてもわたしだってこと
知っているから

暮れない日なんていらない
溜息のような夜と
痛みのような夜明けと
はだかの朝が来て欲しいだけ

ふいにレースカーテンが揺れた
やわらかな陽射しが洩れて
わたしは目を細める
1000のひかりの泡が頬をくすぐる
わたしはゆっくり立ち上がって
透明な水を飲み干したところ

日々に絶望している暇なんてない
きみの笑い皺が言っていた
世界は最初からかなしいから
外へ出かけて
少しづつ
深呼吸して
スノーフレークみたいな愛を
見つけに行くんだ

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