ドキュメンタリーを観た日

ナショジオのYouTubeで観た911のドキュメンタリー、たまたまtwitterで観た人の感想を見つけて気になって、観た
消防士の密着カメラが偶然居合わせてWTCに突っ込んだ飛行機を映す、前触れもなく、CGみたいな滑らかさで、消防士たちの視線と現場に急ぐ映像、あの事件が起こってから今日まで何度も何度もテレビの特集などで観たはずのビルに突っ込む飛行機の、あの一瞬の映像に、わたしはいつも泣いてしまう、とめようとしても涙がとまらないほどに、いつからかはわからない、それらが理解できるようになってからその映像を観る度に、勝手に涙が流れてくるのだ、その他現実の出来事でほとんど泣かないわたしが、映画の人間同士の感動シーンよりも劇中で犬が死んでしまうシーンに泣くわたしが、あの一瞬に囚われてしまう、身内や知り合いに関わった人などいないのに、この文章を書いている今も、ちょっと油断したら泣いてしまいそうだ、それでもドキュメンタリーはわたしの視界がゆらゆらと不安定なまま進んでいく、結局インタビュー映像よりもあの一瞬に、いちばん涙を流してしまったこと、理由なんてわからないけれど、きっとこれからもあの映像が流れる度にわたしは泣いてしまうのだろう

作品をまとめて本にしたいです。よろしくお願いします。